なでしこJ、アルガルベ杯初戦スペインに1-2黒星 高倉監督が課題指摘「動き出しが遅く、球際も負けた」

両チームでコンディションの差が顕著に スペインにゲームを支配される展開に

 なでしこジャパンが毎年参加している国際大会アルガルベカップが1日にポルトガルで開幕し、スペイン女子代表と初戦で対戦。なでしこジャパンは後半に入り2点を先行される苦しいゲーム展開から1点を返したが、1-2で敗れた。

  シーズン真っ最中で良好なコンディションにあるスペインと、なでしこリーグも開幕前でオフシーズン明けの日本の対戦は、両チームの状態の差が立ち上がりから顕著に表れた。運動量を出して前線から厳しいプレスに出るスペインにゲームを支配され、パスワークが武器の日本はゲームを組み立てられなかった。敵陣に侵入する時間帯は非常に少なく、自陣にくぎ付けになった。最終ラインの奮闘で失点は免れたが、苦しい展開で0-0のハーフタイムを迎えた。

 そして後半14分、ついになでしこはゴールを割られた。約20メートルの距離から浴びたミドルシュートは、ハーフタイムに水をまいたピッチでバウンドして伸びてきたが、GK山根恵里奈はセービングのタイミングを合わせきれずにボールは手の先を抜けてゴールへ。0-1とビハインドを背負った。

 さらに同26分、山根の中途半端なフィードをカットして2列目からドリブルで侵入してきた相手選手を止めきれず、必死にブロックに戻ったDF熊谷紗希の足に当たったシュートはそのままゴールへ。0-2とリードを広げられた。

 

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