EUROで引退の独代表クロース、驚異的パス成功率に脚光 GL2戦合計233本で「97%」

ドイツ代表のトニ・クロース【写真:ロイター】
ドイツ代表のトニ・クロース【写真:ロイター】

ドイツはハンガリーに勝利して決勝トーナメント進出が確定

 欧州選手権(EURO)は現地時間6月19日にグループリーグA組の第2戦、開催国ドイツとハンガリーの試合が行われ、ドイツが2-0の勝利を飾った。2試合目の結果により決勝トーナメント進出も決めたドイツだが、この大会を最後に現役引退するMFトニ・クロースは「このような経験をしておくことが大事だ」と話したと、ドイツ誌「キッカー」が報じている。

 ドイツはクロースが最終ラインを出入りしながらボールを運んで優勢に立ち、前半22分にはMFイルカイ・ギュンドアンが相手ゴール前で競り合いながらボールをキープすると、戻したボールをMFジャマル・ムシアラが蹴り込んで先制。後半22分には押し込んだ状態からクロースも関わったパスワークで最後はギュンドアンが決めた。

 イングランド1部プレミアリーグのリバプールでプレーするキックの名手、MFドミニク・ソボスライを中心としたハンガリーの攻撃にピンチも多かったが、GKマヌエル・ノイアーのファインセーブもあり無失点で乗り切った。クロースは「抵抗に打ち勝つことができた。2試合目が大事だった」と、開幕戦のスコットランド戦での勝利からの流れについて話したという。

 そして、スコットランド戦では後半35分までのプレーで103本のうち102本が成功という驚異的なパス成功率を記録していたクロースだが、フル出場したこのハンガリー戦では95%の成功率で124本のパス成功を記録しているという。欧州サッカー連盟(UEFA)公式サイトでは、2戦合計で233本のパスのうち226本が成功し、97%の成功率という驚異的な数字が記録された。

 レアル・マドリードでUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制し、現役最後の舞台となる自国開催のEUROだが、90分を戦い抜く体力もあり技術は世界トップレベル。引退が惜しまれるプレーメーカーは、まだまだ輝きを放っている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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