森保Jシリア戦で「1つ抜けた存在」 海外記者は日本の圧勝劇をどう見た?…“最高評価”は3人

シリア戦の先発メンバー11人を英記者採点【写真:徳原隆元】
シリア戦の先発メンバー11人を英記者採点【写真:徳原隆元】

シリア戦の先発メンバー11人を英記者採点

 森保一監督率いる日本代表は6月11日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選最終節でシリア代表と対戦し、5-0で快勝した。同予選を全勝で首位通過し、9月の最終予選を迎えるなか、かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を7大会連続で現地取材中の英国人記者マイケル・チャーチ氏が先発メンバーを採点。軒並み高評価となったなかで、アタッカー陣3人のパフォーマンスを手放しで称賛している。

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 日本代表・シリア戦の先発メンバー採点(10点満点)

<GK>
■大迫敬介 6点
 この試合が大迫にとって日本代表として国際Aマッチ8試合目の出場だったにも関わらず、彼が今回のシリーズで森保監督に招集されたGKで最も経験のある選手であるというのは興味深いことだ。彼は配給がズレることがあり、完全に納得させるためにはもう少しやるべきことがある。

<DF>
■冨安健洋 6.5点
 前半、試合を支配した日本にあって3バックの右サイドで居心地よさそうにプレーしていた。最終ラインで堅実なパフォーマンスを見せて、サムライブルーの強固な基盤となった。

■板倉 滉 6.5点
 2月にカタールで行われたアジアカップの準々決勝イラン戦での酷いパフォーマンスのあと、本来の完成度の高い彼自身に戻ったようだ。運動能力の高さを生かし、ほとんど問題は起きなかった。

■町田浩樹 6.5点
 町田を冨安、板倉とともに並べる新たな守備ラインは、日本代表監督にとって3人の最高のセンターバックを共存させることになる。トリオは最初の45分間、うまく連動していた。

<MF>
■遠藤 航 7点
 木曜日のミャンマー戦の勝利では不在だったキャプテンが、チームの要に復帰した。田中とともに機能し、守備から攻撃に切り替えるパスをアタッカー陣に渡して、チャンスにつなげていた。

■田中 碧 7点
 以前にも私はこの質問をしたことがあるが、田中が中盤でプレーするたびに疑問は膨らむばかりだ。なぜ、彼をアジアカップに連れて行かなかったのだろうか。彼のダイナミズムはチームにとって極めて重要であり、それを再び示した。

■堂安 律 7.5点
 戦術的なフォーメーションが自由を与えたことで、日本のアタッカーは特に最初の45分間、広島でとても眩しく輝いた。堂安は右サイドでいきいきとして、彼のゴールは美しかった。

■久保建英 8点
 もしかしたら、これが久保にとってフル代表での過去最高のパフォーマンスだったかもしれない。南野と連動しただけでなく、堂安や上田とも良い連係を見せて、創造性に富んだプレーを見せてくれた。

■南野拓実 8点
 久保とのコンビに加え、一方のサイドから逆サイドにパスを展開する能力によって、南野は自身の最高のプレーを見せることができた。見事なフィニッシュによる終盤のゴールは、力強いプレーぶりに対する正当な報酬だった。

■中村敬斗 7.5点
 記録上アシストは1つしかつかない。それも上田の先制ヘッドをもたらす見事なクロスだった。だが、日本が2点目を決められたのは、左サイドから中村が中央の久保に対して鋭いパスを送ったからだった。力強いプレーぶりだったが、ハーフタイムに退いたため、やや評価を下げた。

<FW>
■上田綺世 8点
 上田は今や日本最高のストライカーとしての地位を確立した。フェイエノールトの男は、最高のクオリティーのヘディングをゴール前で見せてリードをもたらした。彼の動き、ゴールに背を向けての能力だけでなく、巧みなボールタッチも、彼をほかの選択肢から1つ抜けた存在にしている。

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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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