なぜミラン監督は10番本田を起用しない? 不動のエースは疲労困憊も…「様子を見よう」

「本田起用」で指揮官の頭をよぎる“悪夢”

 「スソを休ませ、本田を起用する考えは?」と試合後の記者会見で質問されたミランのモンテッラ指揮官は「様子を見よう」と明言を避けている。

 テクニック、局面打開力、センスに優れるスペイン人レフティのスソは、ミランのチャンスの大半に絡んできたが、コンスタントな出場による勤続疲労は免れない。ベンチを温め続ける本田の起用について質問も上がったが、それでも指揮官はスソへの絶大な信頼を示している。

「(今日の)試合はまあまあだった。後半はナーバスな試合だった。しかし、この選手は敵にとって危険となりうるし、よく対峙して戦える選手だ」

 スソを休ませた試合でモンテッラ監督はある“悪夢”を味わっている。

 10月のジェノア戦、疲労蓄積からスソをベンチに置いて本田を先発させたが、日本人10番は横パスとバックパスを繰り返す消極プレーを続け、さらに味方のオフサイドトラップに一人取り残され、先制点を献上するなど戦犯と化した。見るに見兼ねた指揮官は本田を下げ、結局、スソを途中投入する羽目になっていた。

 

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