遠藤、マック・アリスターら“当たり補強”…リバプール強化功績を英称賛「非常に興味深い」
中盤の顔ぶれを刷新した今季クラブ補強部の功績に脚光
イングランド1部リバプールは昨夏に中盤の顔ぶれを刷新し、新戦力が台頭した。地元メディアは日本代表MF遠藤航らレギュラーに定着したタレントを発掘したクラブ補強部の功績を称えている。
リバプールは先日、現キャプテンのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクやブラジル代表GKアリソンなど現在も主力として活躍する選手たちの獲得に尽力した前スポーツディレクター(SD)のマイケル・エドワーズ氏をフットボール部門の最高責任者(CEO)として2年ぶりに再招聘した。
しかし、リバプールはこのエドワーズ氏が不在だった昨夏にも遠藤をはじめ、アルゼンチン代表MFアレクシス・マック・アリスターやハンガリー代表MFドミニク・ソボスライといった“当たり補強”を生み出しており、中でも加入当初はイングランドで無名だった遠藤のヒットは大きな衝撃を与えるものだった。
リバプール専門メディア「Liverpool.com」はエドワーズ氏不在のなかで、進められた昨季の補強を次のように振り返っている。
「ユルゲン・クロップが全く新しいエンジンルームを作り上げるというのは大規模な移籍オペレーションだった。彼を補佐していたのは暫定SDのヨルク・シュマットケで、ウィル・スピアマンをはじめしたデータチームの助けも得ていた。彼らはエドワーズを失ってからも分析的なアプローチを放棄することはなかった。それでも、比較的急場しのぎの体制だったなかで、遠藤航と巡り合ったのは非常に興味深いことだった。
それはシュマットケが持つブンデスリーガの専門知識の賜物であり、遠藤が数字に裏付けられた選手であることは間違いなかった。だが、降格危機にあったシュツットガルトでのプレーなどキャリアが比較的地味だったため、期待は小さかった。モイセス・カイセドやロメオ・ラヴィアの獲得に失敗したあとで緊急的な補強だと見られていた」
イングランドではあまり知られた存在ではなかったものの、ブンデスリーガでは実績十分だった遠藤のプレークオリティーの高さはデータで裏付けられていたという。そして、記事では「リバプールはほかのクラブが見落としていたものが確かに見えていた」と期待値が決して高くはなかった遠藤を見出したクラブ補強部門の手腕が絶賛されていた。
(FOOTBALL ZONE編集部)