元日本代表監督の岡田武史オーナーが野望を激白! FC今治のJ昇格へ「僕の妄想ですが…」

「勝手にスタジアムを作る宣言をしたら…」

 岡田オーナーの口調が熱を帯びたのが、選手の育成、コーチの育成とともにスタジアムに関する話だった。「僕の妄想ですが…」と前置きしながらも、様々なアイデアが思い浮かんでいる様子だ。

「複合型スタジアム、スマートスタジアムはまだ僕の妄想ですが、J1に上がるには1万5000人のスタジアムが必要です。いつ上がるかは別として、今治には複合型ができる土地があり、勝手に僕がスマートスタジアムを作ると宣言していたら、経産省のスポーツスタジアムで街を活性するというような何かに選ばれた(笑)。それで調査をしてもらう予算がついた。今、どういうスマートスタジアムを建てたらいいのか、という話もしている」

 スタジアム作りに向けて着々と具体的な話が進むなか、岡田氏は「テーマパーク的なもの」をイメージしているという。

「スポーツビジネスはスタジアムを満員にするところから始まると言われる。スタジアムにはビジョンが必要。僕なんか妄想家だから、今治のブランディングは海賊の末裔が大海原から世界に出ていくもので、ユニフォームは海の群青、希望の太陽の黄色という風に考えてやっている。みんなでも話し合ったが、スタジアムは大海原に出て行く船だと。お客様も一緒に乗っていく乗組員。僕のは妄想で、テーマパーク的なもの」

 愛媛県今治市から世界へ――。岡田オーナーは自らのビジョンについて熱弁を振るった。JFL開幕戦は3月5日の敵地・流経大ドラゴンズ竜ヶ崎戦。壮大な夢に向かって、FC今治が大きな一歩を踏み出す。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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