元韓国代表監督が母国の“内紛騒動”に苦言「残念」「1人のサッカー人として恥ずかしい」

内紛が明らかになった韓国代表【写真:ロイター】
内紛が明らかになった韓国代表【写真:ロイター】

チャ・ボムグン氏は「責任を感じる」とコメント

 大韓サッカー協会(KFA)は2月27日、空席となっていた韓国A代表の暫定指揮官にパリ五輪出場を目指すU-23韓国代表を率いるファン・ソンホン監督を据えた。アジアカップ中の内紛が明らかになり、ユルゲン・クリンスマン監督が電撃解任されるなど揺れ動く韓国サッカー界だが、元韓国代表監督のチャ・ボムグン氏は苦言を呈している。韓国の総合ニュースサイト「news1」が伝えた。

 64年ぶりのアジア王者を狙った韓国は、アジアカップ準決勝でヨルダンに0-2で敗れてベスト4止まり。エースのFWソン・フンミンと若手のホープMFイ・ガンインの“喧嘩騒動”など内紛が発覚したこともあり、KFAは2月16日にクリンスマン監督を解任した。

 ファン・ソンホン監督が暫定指揮官の座に就いたが韓国A代表は、2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選でタイ代表と2連戦(21日ホーム/26日アウェー)で指揮を執る予定となっている。

 ドイツのフランクフルトやレバークゼンでもプレーし、韓国代表としては計135試合に出場しただけでなく、1997~98年には韓国代表も率いたチャ・ボムグン氏は、韓国サッカー界に衝撃が走った内紛騒動に無念さをにじませた。

「サッカー界の昔を知る者としてこれまで後進育成に尽くしてきたが、私の力量が足りなかった。1人のサッカー人として恥ずかしい。時代が変わるのに、後輩たちを教育し切れなかった先輩としての責任を感じる。残念だ」

 チャ・ボムグン氏は「今(私が)代表チームについて話すのは望ましくない」と言及を控えつつ、「次の監督がやって来て代表チームの雰囲気を立て直し、トップフォームに戻ってきてほしい」と希望を込めた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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