クロップ監督が遠藤航の長期契約を確信「3年か4年延長を結ぶ」 突出した才能を称賛「類まれ」
遠藤は120分フル出場でタイトル獲得に貢献
イングランド1部リバプールは現地時間2月25日、カラバオ・カップ(リーグカップ)決勝でチェルシーと対戦し、延長戦の末、1-0で勝利を収め、2年ぶり10度目の優勝を達成した。日本代表MF遠藤航は120分のフル出場を果たし、海外移籍後初のタイトルを手にした。今季限りで退任するユルゲン・クロップ監督は昨夏に加入後、遠藤が遂げた成長について称賛している。
リバプールはユルゲン・クロップ監督のラストシーズンでカラバオ杯決勝まで駒を進めた一方、FWモハメド・サラー、FWダルウィン・ヌニェス、MFドミニク・ソボスライ、DFトレント・アレクサンダー=アーノルドら主力メンバーが相次ぐ負傷で欠場を余儀なくされる危機的状況に陥っていた。
さらに前半28分、相手MFモイセス・カイセドに足首を踏みつけられたMFライアン・フラーフェンベルフが負傷交代。交代カードが不足していることもあり、DFジョー・ゴメスを投入し、DFコナー・ブラッドリーを前線にシフトする苦肉の策で緊急措置を施すことになった。そんななか、遠藤は絶え間ない運動量でチェルシーの攻撃を潰し続け、リバプールのピンチを救い続けた。
リバプールは延長後半13分、コーナーキックからDFフィルジル・ファン・ダイクがヘディングで叩き込み、試合終了間際の土壇場で決勝点をマーク。2年ぶり10度目の優勝を達成した。
リバプールは昨夏、当初エクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラビアが主要ターゲットだった。だが、両者ともチェルシーに移籍。そのなかで、遠藤へ白羽の矢が立ち、当時30歳だった日本代表キャプテンの加入が決まった。カラバオ杯優勝後の会見で遠藤のシーズン通してのパフォーマンスと成長について問われたクロップ監督は次のように答えている。リバプール公式ホームページがそのコメントを伝えた。
「いい成長。きっとワタルはリバプールと3年か4年の契約延長を結ぶでしょうし、我々は彼に依頼するでしょう。というのもパスポート上の年齢は30歳そこらですが、実際は違います。彼のサッカーに対する賢さは類まれで、ディフェンスの知識も際立っています。あらゆる局面で我々に自由を与えてくれる。ええ、最高に完成された選手ですよ。とても助かりました、とても助かりました」
クロップ監督、リバプールにとって遠藤が欠かせない存在へと成長していること、特にサッカーIQの高さには感服していた。