仙台が連勝で5年ぶりF1昇格決定! かつて三浦カズもプレーした北海道が来季F2へ

仙台が連勝で5年ぶりF1昇格決定【写真:(C) Futsal X】
仙台が連勝で5年ぶりF1昇格決定【写真:(C) Futsal X】

室田祐希がラストマッチで奮闘も、北海道は入れ替え戦2連敗で初の降格

 日本フットサルリーグ(Fリーグ)のディビジョン1・2入れ替え戦の第2戦が2月18日に駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われた。初戦ではFリーグ・ディビジョン2(F2)を制したヴォスクオーレ仙台が、Fリーグ・ディビジョン1の最下位だったエスポラーダ北海道に3-2で勝利。第2戦では仙台が引き分け以上でF1昇格、北海道は勝利した場合のみF1に残留できることとなった。

 勝利を挙げる以外にない北海道が、序盤から仙台を押し込む展開になる。しかし仙台も身体を張ってゴール前を固めて対抗する。そうしたなか北海道はセットプレーからFP小原風輝がボレーシュートで2度に渡ってゴールを脅かすが、GK税田拓基の壁を破ることができない。仙台も前半9分にFP森村孝志がゴールを狙ったが、GK関口優志に阻まれた。

 タイトな守備を見せていた仙台だが、前半15分に5つ目のファウルを取られてしまう。それでも、その2分後には右サイドのキックインの攻撃からFP小野寺那央がゴール前に入れた速いボールがオウンゴールを誘発して仙台が先手を取った。

 北海道は左サイドのFP室田祐希にボールを集め、仙台の守備を崩しにかかる。徐々に時間がなくなるなか、前半残り1秒、GK関口も含めたパス回しから北海道は左からFP福田亮が鋭い縦パスを入れる。ゴール前に入ってきた速いボールに室田がしっかり反応、1タッチでゴールに流し込んで1-1の同点に追いついた。このまま前半は1-1で折り返す。

 運命の後半戦。北海道が押し込みながらシュートを枠に飛ばすが、仙台もGK税田が驚異的な反応でボールを枠外に弾く。仙台も森村や丸山が個の力を見せて勝ち越しゴールを狙っていくが、こちらも決めきれない。後半6分には北海道が左から崩し、室田の折り返しをFP水上玄太が合わせたが、ここもGK税田がブロックした。

 北海道が攻め込む展開が続くが、カウンターを阻止しようとすることでファウルを重ねてしまう。仙台は後半11分、左サイドの丸山にボールが入れると丸山が中央に反転して右足を振りぬく。強烈なシュートがゴールに決まり、仙台が2-1とリードを広げた。勢いづく仙台は、その1分後にも左サイドのキックインから森村が速いボールを入れると、FP浅野岬がファーポスト際で合わせてゴールに決め、ついにリードを2点にした。

 北海道は室田をGKにしてパワープレーを開始。ゴール前を無人にするリスクをかけて数的優位を作って攻め込むが、仙台の集中した守りを崩せない。仙台もパワープレー返しで多くのチャンスを得るが、ボールを枠に飛ばせない。残り5分31秒で北海道はタイムアウトを取る。

 攻撃の手を強める北海道だが、仙台から得点を挙げることができない。逆にFP藤山翔太がパワープレー返しを決めて仙台が4-1と点差を広げた。このまま逃げ切った仙台が、財政難などの多くの苦難の時期を乗り越えて、F1の舞台に戻ることとなった。

 一方、かつては元サッカー日本代表FW三浦知良がプレーするなど、話題もあり、集客力もあった北海道は、今季も2021年のフットサルW杯に出場した室田や関口を擁していたが、F1で最下位になった悪い流れを変えることができないまま、無念の降格となった。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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