女子フットサル選手権で波乱! SLダスペードが立川を破って女子F勢の4強独占阻止!

立川を破ったSLダスペード【写真:勝又寛晃】
立川を破ったSLダスペード【写真:勝又寛晃】

ダスペードのGK今野真衣がPK戦で3本を止める大活躍!

 JFA(日本サッカー協会)第20回全日本フットサル選手権大会は2月11日に大会2日目を迎え、準々決勝の4試合が行われた。日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)が創設された2016年以降、初となる女子Fリーグの4強独占の可能性もあったが、立川アスレティックFCがPK戦の末にS.L DasPeed(=SLダスペード/北海道)に敗れたことで実現しなかった。

 9時半にキックオフした準々決勝の2試合のうち、大会2連覇中のバルドラール浦安ラス・ボニータスは、同じく女子Fリーグの福井丸岡ラック(北信越/福井)と対戦。初戦を温存されたエースのFP筏井りさのゴールで先制すると、その後も得点を重ねて6-2で危なげなく勝利した。

 同時刻に行われた立川とダスペードの一戦では、立川がハーフウェーラインに守備のスタートを置いたダスペードに大苦戦。前半9分にFP高橋李奈に速攻から先制点を奪われる。すぐにFP宮崎世梨奈のゴールで追いつき、その4分後には1回戦でも2ゴールの活躍を見せたFP佐々木日菜乃が逆転ゴールを決めた。

 しかし、ダスペードは再び高橋がカウンターからゴールを決める。後半10分には、立川のキャプテンであるFP藤田実桜が勝ち越しゴールを決めるが、このリードも守り切れない。その2分後にFP西野菜々華がカウンターでGKと1対1になる。最初のシュートはGK井上ねねが止めたが、こぼれ球を西野に押し込まれて3-3に持ち込まれた。

 試合の決着がPK戦に委ねられると、両GKがシュートセーブを連発。立川の井上が2本を止めたのに対し、ダスペードのGK今野真衣は3本のシュートをストップ。PK戦を3-1で制したダスペードがジャイアントキリングを起こして、女子Fリーグ勢の4強独占を阻止した。

 続いて11時45分にキックオフされた2試合では、兵庫県の誇る女子Fリーグの2クラブが強さを見せる。SWHレディース西宮は、AICJ高校(中国/広島)に10-0と今大会最多の得点差をつけて勝利。また、アルコ神戸もコラッサ福岡(九州/福岡)に7-0と大勝した。

 この後、16時45分からは準決勝の2試合が行われる。立川を破るジャイアントキリングを起こしたダスペードは、大会3連覇を目指す浦安と対戦。そして、準々決勝をともに大量得点と無失点で勝ち上がり、勢いづく西宮と神戸という兵庫県の2クラブが、決勝進出をかけた決戦に臨む。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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