サウジDFが「非マナー」連発 喉元攻撃&髪掴みを韓国メディア批難「なぜ憎むのか」

サウジアラビアのアリ・アル・ブライヒ【写真:ロイター】
サウジアラビアのアリ・アル・ブライヒ【写真:ロイター】

アル・ブライヒが韓国のファン・ヒチャンやソン・フンミンを“攻撃”

 サウジアラビア代表は、現地時間1月30日に行われたアジアカップの決勝トーナメント1回戦で韓国にPK戦の末に敗れ、ベスト16敗退が決まった。そのなかで、DFアリ・アル・ブライヒが韓国FWソン・フンミンの髪を掴み上げるシーンもあり、韓国メディアは「非マナー」と厳しい目線を送っている。

 韓国は0-1とビハインドで迎えた後半アディショナルタイム9分に途中出場のFWチョ・ギュソンが劇的な同点ゴールを決めて延長戦に持ち込むと、PK戦で4-2と勝利を手にした。

 そのなかで、延長前半6分、韓国のコーナーキック直前にサウジアラビアDFアル・ブライヒは、韓国FWファン・ヒチャンの喉元を掴みながら押すような仕草を取った。ファン・ヒチャンはピッチに倒れ込み、プレーは一旦止まったが、カードが出ることはなかった。

 また、別のシーンでは、抗議するFWソン・フンミンに対してアル・ブライヒが胸元を押し、さらには左手でソン・フンミンの髪を掴み上げる映像も拡散されている。

 韓国紙「朝鮮日報」のイ・ヨンビン記者は「サウジのピッチ内外での非マナー」と題し、アル・ブライヒの行為に触れるとともに、サウジアラビアの記者に「なぜ韓国を憎むのか」と尋ねたところ、「韓国が先にサウジアラビアを無視したのではないか」という言葉が返ってきて、それは「被害妄想のように感じた」と自身のコラムで述べている。

 また、韓国メディア「SPOTVNEWS」は「彼は常習犯」として、アル・ブライヒが2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)ではアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに挑発的なコメントをし、昨年12月のサウジアラビアリーグの試合ではポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと睨み合いになった過去を紹介。「アル・ブライヒは韓国アタッカー陣の心理を揺さぶるためダーティーなプレーを続けた」と、厳しく言及していた。

 なお、髪を掴まれる被害に遭ったソン・フンミンは、試合後にはアル・ブライヒと抱き合って健闘を称え合い、称賛の言葉が寄せられており、対照的な状況となっている。

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