森保J、バーレーン戦の出場全選手「パフォーマンス査定」 久保が名指し「MVP」が獅子奮迅の活躍【現地発】

バーレーン戦の出場メンバー16選手を5段階査定【写真:Getty Images & ロイター】
バーレーン戦の出場メンバー16選手を5段階査定【写真:Getty Images & ロイター】

バーレーン戦の出場メンバー16選手を5段階査定

 森保一監督率いる日本代表は、1月31日にカタール・ドーハで行われているアジアカップの決勝トーナメント1回戦を迎え、バーレーン代表に3-1で勝利。ベスト8入りが決定し、準々決勝ではイランと対戦する。

 森保ジャパンはグループリーグ第3戦インドネシア戦から先発を町田浩樹から板倉滉へ1人だけ変更。三笘薫が今大会初のベンチ入りを果たした。

 前半31分、中村敬斗から遠藤航とつなぎ、中央にいた毎熊晟矢が右足一閃。強烈なミドルシュートはゴールポストを叩いたが、こぼれ球を堂安律が決めて先制点を掴んだ。さらに後半3分には久保建英が追加点。オウンゴールで失点したものの、後半27分には上田綺世が大会4ゴール目となる追加点でダメを押し、試合巧者ぶりを見せた。

 ここでは各選手たちのパフォーマンスを振り返るべく、出場16選手を5段階評価(最高が5つ星★★★★★)で査定する。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)

   ◇   ◇   ◇

<GK>
■鈴木彩艶(シント=トロイデン)=★★★☆☆
 相手の最初のチャンスはオフサイドになったが1対1でセーブ。そこから波に乗れていた感じがした。失点シーンはコミュニケーション不足も。次こそゼロで抑えてもらいたい。

<DF>
■中山雄太(ハダースフィールド)=★★★☆☆
 守備で奮闘。インドネシア戦では中村との連係で活性化していたが、バーレーン戦では相手の警戒もあり少し物足りず。

■冨安健洋(アーセナル)=★★★★☆
 ピッチ上の監督はこの日も健在。ゲームが止まる度に数人を集めて指示を飛ばしていた。3バックで試合の締めも。

■板倉 滉(ボルシアMG)=★★★☆☆
 魂のヘディングシュートは惜しくも枠を捉えられなかった。負傷が心配。大事に至らなければ良いが。

■毎熊晟矢(セレッソ大阪)=★★★★★
 スーパーミドルシュートで先制弾をお膳立て。完璧なポジション取りからの強烈な一撃だった。チーム3点目、上田のゴールもパスで起点に。思い切った動きで右サイドをスムーズに展開させた。久保も「彼がMVP」と称える獅子奮迅の活躍だった。

■町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)=※出場時間短く採点なし(←後半35分IN)

 3バックを難なく対応。相手の怖い攻撃はあまりなかったが、出足の速さで“クローザー”として役割を果たした。

堂安律がチームに勢いを与える先制ゴール【写真:ロイター】
堂安律がチームに勢いを与える先制ゴール【写真:ロイター】

先制点の堂安は大会通して好調をキープ

<MF/FW>
■遠藤 航(リバプール)=★★★★☆
 ゴールキック時に最終ラインまで下がる割り切った守備。フル出場を続ける鉄人はタフな日程をこなしてくれるか。

■旗手怜央(セルティック)=★★★☆☆(→前半36分OUT)
 序盤は苦戦も徐々に乗ってきたところでまさかの負傷交代。あまりに痛い離脱だ。

■守田英正(スポルティング)=★★★☆☆(←前半36分IN)
 急な出番も神出鬼没な攻撃力を発揮。気の利いたポジショニングで前線に絡んでチャンスを作り出していた。

■堂安 律(フライブルク)=★★★★★(→後半35分OUT)
 やはり頼りになる男。先制点がほしい時間帯で、ゴールへの貪欲さがしっかり表れていた。「先に触って、相手が来るようならこけようかなと思ったけど相手が引いてくれた」と冷静な対応。「僕が取ると(チームが)乗る」と自ら言うようにここからも好調を維持して大会で牽引してもらいたい。

■久保建英(レアル・ソシエダ)=★★★★☆(→後半23分OUT)
 大会初ゴールで勢いづいた。インドネシア戦では苦戦していた芝もパスを工夫して克服。堂安、毎熊との連係が向上している。「ゴールは結果に残る」と話したとおり、数字で引っ張ってほしい存在。

■南野拓実(ASモナコ)=★★★☆☆(←後半23分IN)
 終盤、相手を仕留めに懸かる嗅覚の良さを見せた。守備のスイッチャーとしての役目も全う。

■中村敬斗(スタッド・ランス)=★★★★☆(→後半23分OUT)
 相手DFを引き付ける動きで翻弄。オフサイドになってしまったが、“幻弾”でまたまたシュートの上手さをアピールした。

■三笘 薫(ブライトン)=★★★★☆(←後半23分IN)
 負傷からの復帰とは思えないタッチのしなやかさ、トラップ、パス、ドリブルにおいてすべてがピッチ上で桁違いだった。これでまだ試運転。本領発揮となれば、日本にとっては大きすぎる左サイドが戻ってきた。

■上田綺世(フェイエノールト)=★★★★☆(→後半35分OUT)
 大会4ゴール目でエースとして開花。失点して嫌な雰囲気が漂うなかで勝利を引き付ける股抜きシュートは素晴らしかった。得点王を目指してもらいたい。

■浅野拓磨(ボーフム)=※出場時間短く採点なし(←後半35分IN)
 三笘から絶好のパスで決定機を決められず。準々決勝以降は、重要な場面で仕留めてほしい。

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