鎌田大地は「笑顔を失った」 苦境もラツィオの“残留方針”を現地報道「異質な存在に」
「代表の試合をTVで見て、ラツィオの試合をベンチから見た」
日本人MF鎌田大地は、昨季限りでドイツ1部フランクフルトとの契約が満了し、2023-24シーズンからイタリア1部ラツィオに加入した。フランクフルトをUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝に導く活躍を見せた鎌田だが、ラツィオでは苦戦が続いている。1月の移籍市場での退団も報じられていたなかで、「鎌田は笑顔を失った」とラツィオ専門メディア「La Lazio Siamo Noi」が日本人MFの現状を報じている。
マウリツィオ・サッリ監督の率いるラツィオで、公式戦22試合1得点1アシストを記録している鎌田だが、フランクフルト時代のような輝きは放てていない。1月14日のセリエA第20節のレッチェ戦(1-0)では、ベンチスタートで出場機会のないまま終わった。
記事では「今週、鎌田大地は日本代表の試合をTVで見て、ラツィオの試合をベンチから見た。夏にはフリー移籍でラツィオを選び、シーズン前半戦の主役となり、アジアカップでも主役になるつもりだったが、事態は違う方向に進んだ」と伝えた。
さらに「フランクフルトのユニフォームを着ていた時と、ラツィオでは状況が違っている。ドイツでは日本人は印象に残るプレーを見せ、素晴らしいMFとしてゴール前では決定的なプレーをしていた。水色のユニフォームを着てのデビューもポジティブなものであり、サッリ監督にピッチに送り出されるとデビュー戦でゴールを挙げ、素晴らしいシーズンの幕開けを感じさせた。最初の5試合で先発出場したが、その後はMFセルゲイ=・ミリンコビッチ・サビッチの穴はMFマテオ・ゲンドゥージが埋めることになった。これにより大地はサブの選手となった。そしてピッチに立つたびに苦戦し、ほかの選手たちと比べて異質な存在に見えた」と、鎌田がチームにフィットしていない現状を報じた。
また、トルコ1部ガラタサライへの移籍も報じられていたが、「ローマのスポーツ紙によると、ラツィオが移籍を否定。日本人MFには3年間のオプション付きの1年契約がある」と、今季はラツィオ残留が基本路線だとしている。
イタリアで苦戦の続く鎌田だが、自身の評価を覆す活躍を見せることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)