ベトナム戦で10分間の出場

　日本代表MF久保建英はアジアカップ・グループリーグ初戦ベトナム戦（4-2）から一夜明けた1月15日、練習フルメニューをこなした。前日のベトナム戦で後半39分から出場してFW上田綺世のゴールをアシスト。初戦に間に合った男は、19日の第2戦イラク戦でさらなる活躍が期待される。（取材・文＝FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞）

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　ベトナム戦で久保は出場して即アシストをマークした。3-2でリードしていた後半40分、途中出場したばかりの久保は上田へパス。これを上田が決めて、チーム4点目となった。

　このゴールについて上田は「（久保が）タメるのが分かっていたというより、僕は常にシュートをイメージしたポジショニングをしているつもり。それはずっと言っている。タケ（久保）がそれに合わせてプレーの選択をしてくれた」と、阿吽の呼吸だったことを明かした。

　イラク戦、アジアの戦いで再び難敵と対戦することとなる。15日に行われた同組のもう一戦、イラク対インドネシアではイラクが3-1で勝利を収めた。イラクは途中出場の身長189センチFWイメン・フセインがハイクロスを強引に合わせる豪快ボレー弾を決めるなど、侮れない実力を持っている。久保のコンディション次第ではあるが、ベトナム戦で“試運転”が完了したエースが攻撃を牽引してくれれば森保ジャパンにとってこの上ないパワーとなる。

　FW陣は上田とベトナム戦で先発した細谷真大、ベトナム戦は出場機会のなかった浅野拓磨、サイド起用の可能性もある前田大然らがいる。久保はまだまだこれから上昇するFW陣を奮起させるべく、最前線を生かす役割も果たしてもらいたい。

　ベトナム戦では上田との連係で合わなかったシーンがあった。だが、これもゴールの“布石”となる。

「（上田）綺世くんがいい動き出しをすると分かっていたので、合わなかったけど、ああいう時は上田選手に出しておいた方がいい。ミスになったけど彼も自分へのパスだと分かっていると思う」

　いよいよ、本格的に始動へ。久保のアジア杯が始まる。