田中碧、アジア杯メンバー“選外”の訳を独報道「明確な合意があった」 今冬の移籍の可能性にも言及

田中碧の去就は?【写真:Getty Images】
田中碧の去就は?【写真:Getty Images】

クラブは昇格争い中

 ドイツ2部デュッセルドルフのMF田中碧は12日に開幕するアジアカップの日本代表メンバーから外れた。ドイツメディア「FUSSBALL NEWS」は昇格争い優先でクラブに残ることを望んだと報じている。

 田中は元日に行われたタイ代表との親善試合に先発出場。0-0で迎えた後半5分に先制ゴールをマーク。ゴールラッシュの口火を切り、5-0の勝利に貢献した。しかし、試合後に発表されたアジアカップに臨む26人の登録メンバーに田中は含まれなかった。

 現地メディアは田中はアジアカップよりも、昇格争い中のクラブでの戦いを優先したと報じている。

「田中碧は1月12日から2月10日まで行われるアジアカップに参加しない。この日本人選手はフォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーすることを望んでいた。クラブと日本の協会との間に明確な合意があった。デュッセルドルフは昇格争いにおいて田中を必要としており、彼もそれに貢献するためにプレーすることを希望している」

 デュッセルドルフは現在ドイツ2部リーグで首位ホルシュタイン・キールと5ポイント差の4位と来季の昇格に向けて好位置につけている。アジアカップは大陸選手権のため、メンバーに招集された場合は拘束力があり、クラブの主力としてプレーし、UEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグを戦うMF久保建英やMF三笘薫、DF冨安健洋、MF遠藤航らも招集されている。クラブの状況により代表を辞退したことは考えにくいが、去就を含め話し合いがもたれた可能性はある。

 だが、同メディアは田中についてはシュツットガルトをはじめ、DF板倉滉が所属するボルシアMG、MF堂安律の所属するフライブルクなどドイツ1部の複数クラブからの関心が伝えられるなど去就について「フォルトゥナの明確な狙いは、夏まで彼をキープすること」と今冬の移籍の可能性は否定的に報じた。

 今季リーグ戦16試合に出場して4得点している田中だが、今後の動向には依然注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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