フル出場の久保建英は「チームの危機管理を背負った」 攻守躍動をスペイン現地が評価

レアル・ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】
レアル・ソシエダの久保建英【写真:Getty Images】

久保はフル出場もチームは得点を奪えず

 スペイン1部レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英は、現地時間12月17日のラ・リーガ第17節ベティス戦で先発フル出場。0-0に終わった試合で攻守に奮闘し、現地でも一定の評価を得ている。

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 前節ビジャレアルとの古巣対戦で1ゴール1アシストの大活躍を見せ、試合のMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)にも選出された久保は、右サイドで積極的な仕掛けを披露する。守備でも前半からボールを奪い返すプレーを見せて、チームを支えた。

 前半40分には、久保が味方との連係で相手を剥がし中央へドリブルで持ち運ぶ。相手ペナルティーエリア手前からMFミケル・オヤルサバルへ絶妙なスルーパスを送り、最後はFWアンドレ・シウバがネットを揺らす。ただゴールかと思われたこのシーンは、オヤルサバルのオフサイドで認められなかった。

 久保に最大のチャンスが訪れたのはこの3分後、FWウマル・サディクが相手のペナルティーエリア内で身体を張ってキープ。上がった久保がボールを受けて大きなチャンスを迎えた。しかし、少し右寄りの角度から放った左足のシュートはセーブされてしまう。決定機を決め切れなかったソシエダは0-0のまま試合は終了している。

 スペインメディア「エル・デスマルケ」はこの試合の採点で、久保にチーム最高タイの7点(10点満点)を与えた。「オヤルサバルとともに、この試合ではラ・レアル(ソシエダ)の危機管理を背負った」と躍動を称えた。

 さらに、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は久保に対し、「彼がサイドで揺さぶりをかけ、チャンスが広がった」と攻撃面での貢献を評価。終盤の決定機のシーンには「この日本人はGKルイ・シルバの下を突いた鋭いシュートを放った」と触れ、ゴールに迫ったプレーを伝えている。

 一方で同メディアは、得点を奪えなかったチームに対し「疲労困憊のラ・レアルは、以前のような輝きを失い、ボール回しも巧みなベティスを破ることはできなかった」と勝利を逃した全体のパフォーマンスに苦言を呈していた。

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