浦和・西川周作、マンC戦で高精度キック炸裂なるか 名手エデルソンと顔合わせに期待「吸収したい」【現地発】

浦和の西川周作【写真:徳原隆元】
浦和の西川周作【写真:徳原隆元】

クラブW杯でマンCと対戦、守護神エデルソンとの顔合わせも期待

 浦和レッズのGK西川周作は、12月19日にサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)でマンチェスター・シティ(イングランド)と対戦する試合に向け、「地球上でエデルソンか西川ぐらいしかいない」の名フレーズが顔を合わせることへのワクワク感を語った。

 浦和は15日にクラブ・レオン(メキシコ)との初戦に1-0で勝利した。それなりに攻撃を受けた場面もあったが、実際のところ相手の枠内シュートは1本のみで、それもゴールに到達する前にDFマリウス・ホイブラーテンがスライディングでコースを押さえて防いでいた。その意味では、クロスボールや背後に流れてくるボールへの対応がメインで、際どいシュートからゴールを守る場面は発生しなかった。

 しかしながら、19日の相手は世界最強クラスのシティだ。冬のイングランドで16日にゲームをこなしたあとに、日中が30度ほどあるサウジアラビアのジッダに飛んで中2日での試合。考えられる中でも最悪に近い条件下にあるとしても、「ボールを持ってくるのは向こうかもしれないですけど、ゴール前でブロックを作って、『守』というところでは耐えが必要だという感覚」でプレーするイメージを持つのは自然なことだろう。

 一方で、西川とシティのブラジル代表GKエデルソンの対戦は楽しみなところがある。2021年4月の鹿島アントラーズ戦の後半、西川は味方のバックパスを受けると左サイドに走り込むDF明本考浩に向けて相手の背後へ高速かつ正確に通すロングキックでチャンスを演出した。

 このプレーを、当時の試合を解説していた現SC相模原監督の戸田和幸氏は「このキックが蹴れるのは、この地球上でエデルソンか西川ぐらいしかいないですね。エデルソンが見ていたら、もう1人いたかってなるかもしれないですね」と解説。これが名フレーズとして話題になった。

 西川は「戸田さんが言ってくれたことによって広がってましたけど」と笑顔。そして「彼が出てくるのであれば対戦は楽しみですし、いつも応援してくれている方がそういってくれるのは非常に嬉しいことでもあるので、試合をやりながら、彼のストロングなところも経験として受けたいですし、どこを最優先に見ているかとか、目線とか体勢とか、いろんなところで吸収できるものがあると思います。そこを自分も試合の中ですぐに生かしていきたいなと思います」と、その顔合わせについて話した。

 果たして、エデルソンや西川が最後方からビッグチャンスを演出する機会は訪れるのか。耐えてワンチャンスを狙うような展開も予想されるだけに、西川の一振りが鋭いカウンターとして発動する場面も期待される。

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