「無料で観戦できるはずが…」 クラブW杯浦和戦の視聴困難トラブルに対戦国言及「FIFA+が笑いものになる」

後半途中まで視聴困難な状態が続いた【写真:Getty Images】
後半途中まで視聴困難な状態が続いた【写真:Getty Images】

後半途中からようやく視聴可能に

 浦和レッズはサウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)初戦で12月15日にクラブ・レオン(メキシコ)と対戦し、途中出場のFWアレックス・シャルクが決勝点を挙げて1-0の勝利を収めた。日本国内ではテレビ放送がなく、国際サッカー連盟(FIFA)によるサッカー総合エンターテイメント「FIFA+」での視聴が推奨されていたが、後半途中まで視聴困難な状態が続いた。メキシコメディアも「FIFA+は笑いものになった」と指摘している。

 浦和は試合当日の12月15日、公式サイトで「FIFAクラブワールドカップ サウジアラビア2023の視聴方法についてお知らせいたします」と「FIFA+」を案内。しかし、世界大会とあって注目度が高い影響か、試合開始(日本時間23時30分キックオフ)から映像が映らない時間が続き、SNS上では「FIFA+が全然繋がらない」「テキスト実況見て想像力を働かせてる」「重くて見れんくなった」といった声が上がった。

 そのなかで、浦和は23時49分にクラブ公式X(旧ツイッター)で「現在、FIFAクラブワールドカップ サウジアラビア2023 準々決勝 クラブ・レオン戦が行われておりますが、FIFAによる配信サービス『FIFA+』が大変繋がりにくくなっております。そのため、浦和レッズといたしましては、お一人でも多くのみなさまにお気持ちをお寄せいただきたいという思いから、公式Twitterアカウントにて急遽テキスト速報を提供させていただきます。補助的な情報提供手段ということで速報性に欠ける部分も出てきてしまうかと思いますが、何卒ご理解の程宜しくお願いいたします」と投稿した。

 浦和は公式Xで後半15分まで速報を投稿。その後、「FIFA+」のトラブルも解消され、視聴が可能となった。浦和は後半33分、FWホセ・カンテが前線で収めると交代出場のシャルクへ。右サイド側からペナルティーエリア内に飛び込んだシャルクが、相手GKとの1対1でシュートをねじ込んで決勝点を奪った。

 メキシコのデジタル新聞「SDP Noticias」は「FIFA+が笑いものになる」と見出しを打ち、「プラットフォームが落ちて、クラブ・レオン対浦和レッズが見れなくなる」と取り上げている。

「クラブW杯を無料で観戦できるはずの『FIFA+』のサーバーがダウンし、クラブ・レオン対浦和レッズの試合が観戦できなかった。ファンは、メキシコだけでなく、日本でも自分のチームを観戦したいのに、プラットフォームにログインできないとの報告が相次いだ」

 浦和は12月19日の準決勝で欧州王者マンチェスター・シティと対戦するが、「FIFA+」はトラブルなく視聴できるだろうか。

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