強豪アルゼンチンとの2連戦目へ フットサル日本代表、木暮監督が帯広で初の一戦に意気込み「素晴らしい試合をお見せしたい」

フットサル日本代表の木暮賢一郎【写真:(C) 勝又寛晃】
フットサル日本代表の木暮賢一郎【写真:(C) 勝又寛晃】

強豪アルゼンチンとの第1戦はドロー

 フットサル日本代表は12月17日、アルゼンチン代表との国際親善試合をよつ葉アリーナ十勝で行う。14日に大田区総合体育館で開催された第1戦では、日本はフットサル・ワールドカップ(W杯)で2大会連続決勝進出中のアルゼンチンと1-1で引き分けた。日本代表の木暮賢一郎は、「間違いなくアルゼンチンは1試合目の結果に満足していないでしょう」と言い、世界有数の強豪であるアルゼンチンが必勝態勢でくることを予想した。

「明日のゲームにアルゼンチンは、よりアグレッシブにディフェンスをしてくると思います。そこに対してのプレス回避の精度を上げたい。我々にとっては相手がムキになって、より強度を上げてきてくれるのは、いい準備になります。1試合目で我々が大敗していたら『楽勝だな』という2戦目になっていたと思いますが、それよりもはるかにいい準備ができるシチュエーションが自分たちで手にできました」

 これまでフットサル日本代表がアルゼンチンのような世界のトップレベルと対戦する時は、ボールポゼッションは相手が上回っていた。しかし、今回のゲームのスタッツでは、日本がボールポゼッション率、シュート本数で相手を上回ったという。

 第2戦では、来日してから時間も経ち、コンディションもより良くなったアルゼンチンを相手に、どれだけ日本が第1戦のようにボールを保持しながらチャンスを作り出せるかは注目される。

 木暮監督も「シュートシーンを多くクリエイトすることができるかというと、相手の守備も非常に素晴らしいものがありますので、たくさん作り出すのは簡単な作業ではないと思っています。少しずつボールを持ったあと、自分たちで作り出すことができたアドバンテージをどれだけ逃さずにスペースにアタックしていくか、より前進するかというところは、タイミングを合わせていく必要があります。相手がいるスポーツですし、より多くのチャンスを作り出したり、多くの点を取ることは大事ですが、一歩ずつ着実に慌てずにやっていくこと。一番起きてはいけないのは、ポゼッションができなくなること。相手のプレスを怖がり、ボールを持つのを嫌がりすぐにクリアしてしまう。逆に点を取りたいから焦って強引に仕掛けてボールを失って、彼らの特長であるカウンターから失点してしまうこと」と、自分たちが勇敢に戦うことで、相手の長所を消す狙いを説明した。

 17日の試合は、帯広で初めて開催されるJFA(日本サッカー協会)管轄の国際親善試合となる。地元メディアによれば「スポーツ全体でも初めての代表戦」ということで、大きな注目を集めており、駅前でもチラシやポスターが見られる。

 フットサル日本代表にとって年内最後の試合に向けて、木暮監督は「この帯広の地で代表戦を行えることを嬉しく思っています。チケットも完売したと聞いていますので、見に来ていただいたお客さんに素晴らしい試合をお見せしたい」と、第1戦に続く好ゲームを誓った。

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