アギーレ日本代表監督も含まれる八百長疑惑のエレーラが潔白を主張 「喜んで出廷する」

SNSに声明文

 マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のMFアンデル・エレーラが、自身の「Facebook(フェイスブック)」に潔白を主張する声明文を出した。日本代表のハビエル・アギーレ監督と同様に、レアル・サラゴサ時代の八百長疑惑で告発されていた。
「声明文。私が12歳から22歳までプレーする栄誉を受けたスペインのレアル・サラゴサに対する司法当局の捜査が行われており、41人が証人としての出廷を求められており、私もその1人となっている。だが、私はこれまで試合の結果を操作するような行為に加担したことはなく、これからもない。もしも、証言を求められるのなら、私は喜んで出廷する。私の道義心というものは完全に明確だ。私はピッチ内外におけるフットボールとフェアプレーとを愛している」
 エレーラはそう英語でつづり、八百長容疑はぬれぎぬであると強く主張している。現地時間17日午前零時時点で6458人がこの声明文に対して、「いいね」を押し、同調している。
 物議を醸しているのは2010-11シーズンのリーガ最終節レバンテ戦。当時、すでにレバンテが残留を決めており、サラゴサは降格の危機にさらされていた。サラゴサが勝利し、残留を確定させた際の勝利給ボーナスをレバンテに支払うことで「八百長」が合意に至っていた疑いをかけられている。
 英地元紙「デイリー・ミラー」によると、スペインの検察官を務めるアレッサンドロ・ルゾン氏はこう明言しているという。
「(当時の)会長のアガピト・イグレシアス氏と取締役のフランシスコ・ハビエル氏、フランシスコ・ホセ・チェカ氏は、SDのアントニオ・プリエト氏、ハビエル・アギーレ監督、キャプテンのガビにポンシオ、ホルへ・ロペスと試合を買うことについて合意し、他のプレーヤーもこの提案を受け入れた。サラゴサの勝利給として支払われるはずの96万5000ユーロ(約1億4000万円)は、レバンテに渡った」
 エレーラは今季新加入したマンUでアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアが負傷離脱する中、出番を勝ち取って活躍している。ルイス・ファン・ハール監督の評価も得たばかりだったが、有罪判決が下れば、最大6年間の謹慎処分、または懲役刑に処せられると報じられている。
 
 キャリアはおろか、人生の危機に直面したエレーラだが、今は自身の清廉潔白を訴えるエレーラの宣誓文を信じたい。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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