浦和MF伊藤敦樹「もっと世界を知りたい」 日本、アジアを制して掴んだ切符…クラブW杯で飛躍に期待【現地発】

浦和の伊藤敦樹【写真:徳原隆元】
浦和の伊藤敦樹【写真:徳原隆元】

浦和は15日にクラブ・レオンと対戦

 浦和レッズの日本代表MF伊藤敦樹は、サウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)初戦でのクラブ・レオン(メキシコ)戦の前日練習を12月14日に終え、日本、アジア、世界とクラブと足並みをそろえるようにステップアップしてきたシーズンの最後に「もっと世界を知りたい」と話した。

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 伊藤は浦和の下部組織で育つもユースからのトップ昇格はならずに流通経済大学へ。そこで力を伸ばし、2021年にあらためて浦和入りした。当時のリカルド・ロドリゲス監督に大卒ルーキーの開幕直後からの信頼を受けて試合出場を重ね、今季で3シーズン目を終えようとしている。

 このクラブW杯は、浦和にとって3シーズンにまたいで世界の頂点を目指してきた歩みになる。21年には準決勝でDF宇賀神友弥(現FC岐阜)、決勝でDF槙野智章(22年引退)がゴールして優勝。そのシーズン限りで長年にわたり浦和でプレーしたMF阿部勇樹(現浦和ユースコーチ)も引退したが、その成績により翌年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を得た。

 そして昨年、夏場に東地区の代表チームを決める準決勝までを戦ったシーズンでは、全北現代(韓国)とPK戦の死闘を制すなど決勝進出を果たした。そこでは、FWキャスパー・ユンカー(現名古屋グランパス)、FW松尾佑介(現ウェステルロー)、FW江坂任(現蔚山現代)らの力も大きかった。そして今季、マチェイ・スコルジャ監督が就任してDFマリウス・ホイブラーテンや、FWホセ・カンテといった新加入選手の力も発揮されてアル・ヒラル(サウジアラビア)との決勝を制した。

 まるでバトンをつなぐように日本からアジアへ、アジアから世界へと戦ってきた浦和だが、伊藤はその中心に近いところでプレーし続けてきた。それだけに「この大会は特別で、世界中が注目している。その出場権はプロに入った年の天皇杯から積み上げてきたものなので、価値があると思う。まずは、ここまで来られていることは恵まれているし、充実したプロ生活を1年目からできている。日本の大会からアジア、世界ときて、本当に優勝したい。チャンスは目の前にある。3年間、ここまでやってきたこと、成長してきたことを出して結果がついてくればいい。怖がらずに思い切りやりたい」と話す。

 そして、今季は日本代表デビューも飾った。すでに3試合に出場して初ゴールも決めた。その意味では、伊藤個人としてのキャリアに置いて今季は、世界との戦いが始まったシーズンとも言える。

「代表で日の丸をつけて世界の代表とやって、感じたことのないプレッシャーもあった。Jリーグとは違う強度がある。それをACLや代表でやってきて、より、もっと上にいきたいし、もっと世界を知りたい。この大会は各大陸の勝者と真剣勝負ができる。それで、自分がどの立ち位置にいるか。いつも以上の強度があると思うけど、ビビらずにいきたい」

 185センチの長身と当たり負けしないフィジカルの持ち主は、こうした国際大会で浦和の中盤に貴重な強さを与える。もっと世界を知るためにも、初戦を勝利して大会最終日まで3試合を戦う権利を得ることが浦和のためにも、伊藤個人にとっても期待される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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