「驚異的」 浦和スコルジャ監督、サポーターの見送りに仰天「試合前でもチームに思い出させようと思う」【現地発】

浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:Getty Images】
浦和のマチェイ・スコルジャ監督【写真:Getty Images】

15日にクラブ・レオンと対戦

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は、サウジアラビア開催のクラブ・ワールドカップ(W杯)の出発前、12月10日に大原サッカー場で行われたサポーターからの見送りについて「彼らのやってくれたことは驚異的」と、笑顔を見せて語った。

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 浦和は12月6日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終戦をベトナムのハノイで戦った後に帰国。2日間のオフを経て、9日と10日にクラブのトレーニング場で調整した。10日は非公開練習だったが、その終了が見込まれる時刻に合わせてサポーターが集結。大量の横断幕や試合と見間違えるほどの声援で中東へ旅立つチームを送り出した。

 現地入りして調整を重ねてクラブ・レオン(メキシコ)と15日に対戦する大会初戦へ向けた前日練習後、報道陣に対応した指揮官はこの日のことについて「彼らのやってくれたことは驚異的ですよ。日曜日には、そこからプレッシャーを感じるとともに、非常にポジティブなエネルギーを受け取った。そのことは、明日の試合前ミーティングでもチームに思い出させようと思う」と、笑顔で話した。

 試合前日に決戦の地であるサウジアラビアのジッダに到着する旅程では、浦和サポーターと見られる多くの日本人旅行者もいた。それだけに指揮官は「我々が孤独を感じながらプレーすることはないだろう。サポーターは常に駆けつけてくれる」と心強さを感じているようだ。

 一方で、サッカーの中身になると表情は一変。険しい表情も浮かべながら「全く違ったサッカーの文化を持つチームだ。Jリーグで通常プレーしているチームとは全然違うと思う。メキシコのチームは技術とフィジカル、さらにピッチ上でポジションを入れ替わりながらプレーする。かなり自由にプレーすることもあるので予測しづらいチームだ。まず、メキシコのチームのスタイルにできるだけ早く順応しなければならない。個人のスキルも非常に高い。もちろん、彼らにも弱点はあるのでそこを突きたい。全く違ったスタイルのチーム同士という点は、非常に興味深いものになると思う」と話した。

 ポーランドでリーグ優勝4回、代表監督の候補にも名前が挙がりながら今季の浦和に就任したスコルジャ監督は、家族との時間を優先するため今季限りでの退任が発表。後任もノルウェー代表監督歴を持つペア・マティアス・ヘグモ新監督に決まっている。それでも、スコルジャ監督は浦和での集大成に「最後で、一番大事なクラブW杯。しっかり集中して、明日いいプレーをしようと興奮している。今シーズンで最も重要な瞬間ではないでしょうか」と、決意を話していた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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