海外組含むベストメンバーが集結。インテルFP山田凱斗や名古屋FP甲斐稜人が復帰

　日本サッカー協会（JFA）は12月6日、12月14日（大田区総合体育館）と17日（帯広市総合体育館）に行われるフットサルアルゼンチン代表との国際親善試合2試合に向けたフットサル日本代表メンバー16名を発表した。

　フットサル日本代表が、昨年9月以来、実に1年3か月ぶりに国内で国際親善試合を行う。2024年9月にはフットサルW杯がウズベキスタンで開催されるが、その5か月前の4月には、W杯予選を兼ねたAFCフットサルアジアカップ2024がタイで開催される。今回のアルゼンチン戦は、この2つの大会に向けた重要な強化の場となる。

　このアルゼンチン戦は、FIFAデイズで行われるため、スペイン1部リーグでプレーする選手たちも招集可能となっている。今年4月のモロッコ遠征以降、負傷により手術を受けていたスペイン1部インテルFS のFP山田凱斗が約8か月ぶりに代表に復帰した。スペイン1部サンタ・コロマのFP平田ネト・アントニオ・マサノリ、スペイン1部ペニスコラFSのFP内田隼太、そして中国1部深圳南嶺鉄狼のFPオリベイラ・アルトゥールが招集されている。

　また、Fリーグ・ディビジョン1（F1）で首位に立つペスカドーラ町田からは、FP伊藤圭汰とFP山中翔斗という攻守のキーマンが招集された。F1で2位の名古屋オーシャンズからは、FP吉川智貴、FP清水和也、FP金澤空という先月のウズベキスタン遠征にも招集された３人に加え、「負傷前よりもパワーアップしていると木暮賢一郎監督が評するFP甲斐稜人が代表に復帰している。

　今回、フットサル日本代表がホームに迎えるのは、フットサルアルゼンチン代表だ。アルゼンチンといえば、FWリオネル・メッシを擁するサッカーのアルゼンチン代表が、昨年のカタールW杯で通算3度目の優勝を達成したことでも記憶に新しいが、フットサルのアルゼンチン代表も世界有数の強豪である。2016年にコロンビアで開催されたフットサルW杯では世界一に輝いており、さらに2021年にリトアニアで開催されたフットサルW杯でも2大会連続の決勝進出を果たした。惜しくも決勝ではポルトガルに敗れたが、来年のW杯での世界王座奪還に向けて強化を進めている。木暮監督によれば、今回来日するメンバーは「ほぼベストメンバー」ということであり、昨年のフットサルブラジル代表に続き、世界トップとの距離を測るにはうってつけの相手といえる。

　すでに大田区総合体育館の試合のチケットは完売したが、木暮監督は「勝つためにベストを尽くす」と、意気込みを語った。フットサル日本代表は、昨年9月のブラジル戦で2連敗、2020年9月のパラグアイ戦も2-3で敗れており、最後に国内で勝利を挙げたのは、2019年9月25日のタイ代表戦（3-1）となっている。世界有数の強豪を招いていることで難しい側面もあるが、来年のW杯に向けて勢いづけるためにも4年ぶりの国内勝利に期待がかかる。

▼フットサル日本代表　招集メンバー
GK
２　黒本ギレルメ（しながわシティ）
１　フィウーザ・ファビオ（湘南ベルマーレ）

FIXO
３　伊藤圭汰（ペスカドーラ町田）
４　石田健太郎（バルドラール浦安）
13　山田凱斗（インテルFS／スペイン）

ALA
6　吉川智貴（名古屋オーシャンズ）
5　オリベイラ・アルトゥール（深圳南嶺鉄狼／中国）
16　長坂拓海（バルドラール浦安）
14　内田隼太（ペニスコラFS／スペイン）
８　堤　優太（Y.S.C.C.横浜）
12　甲斐稜人（名古屋オーシャンズ）
10　金澤　空 （名古屋オーシャンズ）
７　山中翔斗（ペスカドーラ町田）

PIVO
9　平田ネト・アントニオ・マサノリ（インダストリアス・サンタ・コロマ／スペイン）
11　清水和也（名古屋オーシャンズ）
15　本石猛裕（バルドラール浦安）