横浜FC×湘南、J1残留懸かった一戦での“PK疑惑” 元代表戦士ら見解「確実にファウル」「コンタクトをしてしまった」

横浜FC対湘南の“PK疑惑”を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】
横浜FC対湘南の“PK疑惑”を検証(写真はイメージです)【写真:徳原隆元】

横浜FCと対決、後半の湘南MF田中が倒されたシーンを検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」で、11月25日のJ1リーグ第33節、横浜FCと湘南ベルマーレの試合が取り上げられた。この場面では、PKに値するファウルがあったかどうかが議論された。

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 この場面は後半20分、湘南がコーナーキックから短くつないでペナルティーエリア内にパスを入れ、MF田中聡がボールを受けてクロスを入れようという場面で横浜FCのMF山根永遠との接触で転倒した。山根は田中の背後から腕を伸ばして押したようにも見えるが、中村太レフェリーの判断はノーファウルで笠原寛貴VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入もなかった。

 ゲスト出演した今季限りでの現役引退を発表した町田ゼルビアのDF太田宏介は、判定について「確実にPKです。これはハッキリ言わせていただきます、PKです」とコメント。「最初のポジショニングで田中選手に裏を取られているし、ちょっと遅れた形でボールに対して寄せに行って、こうやって振り返って映像で見ても、誰もが確実にファウルだなと思うようなシーン」と話した。

 同じくゲスト出演した元日本代表FW佐藤寿人氏も「ファウルです」とコメント。「どうですかね、背中を取られたことがすべてで、元々攻撃的な選手なので守備の場数が少ないと思う。こうやって結果的に手を使って相手に対してコンタクトをしてしまった」と話す。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「事実として押している画がありますからね」とコメント。ノーファウルと判断した理由の推測について「レフェリーは良いポジションで見ている。相手を倒すほど山根選手が押しているか、田中選手がそれを利用して倒れているかいないかの掛け算だと思う。レフェリーは、手は押しているけど(田中が)足を残しているように見える。どちらとも言えると判断したと思う。どちらとも言えるなら、ファウルの印象よりダイブをした印象を強く持ったんでしょうね、現場で。なのでノーファウルにしたのかなという印象を持っている」と話した。

 一方で、「ファウルじゃないのかというと、ディフェンスは完全にやられていて(押す動作の)手は不用意。些細な動作かもしれないけど、反則と認識される可能性の高いシーンだと思う。吹かれていても誰も文句を言えない」とコメント。VARの介入がなかった件については「恐らくやり取りのなかで田中選手のダイブ加減、足を残して飛んでいく画もある。そこまでの力が入っていたのかというと、僕はこの映像を見る限りそうは思わないので、印象は悪いですけど現場のレフェリーがノーファウルにした判断は、VARからするとフォローできる。だから、入らなかったのではないか」と話した。

 佐藤氏もあらためて映像を見て「(田中の)上半身の反りがなければ分かりやすくPKだったと思う。普通に止まって折り返そうと思えば、軸足を踏んで蹴るフォームになる」と話し、「どこかでもらう意識はちょっとあると思う。もったいない」と話し、太田や家本氏も「オーバーにしない方が」という意見を話していた。

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