中国代表FWの蛮行は「恥ずべきシーン」 相手選手攻撃の“暴走”を母国糾弾「短気さはチームにとって時限爆弾」

武漢FWウェイ・シーハオが相手選手に暴力的行為【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】
武漢FWウェイ・シーハオが相手選手に暴力的行為【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

武漢FWウェイ・シーハオが相手選手に暴力的行為

 中国1部・武漢三鎮は11月8日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第4節ハノイ(ベトナム)戦で1-2と敗れた。勝敗の行方を左右した退場劇への反響が拡大し、中国メディアも「恥ずべきシーン」と指摘している。

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 前半10分に先制点を挙げた武漢だったが、その後はなかなか追加点を奪えない。後半になると、今度はハノイが反撃。同26分にFWファム・トゥアン・ハイがペナルティーエリア(PA)外から放ったヘディングシュートがループシュートのような形でネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。

 武漢に退場者が出たことでハノイは数的優位に。すると同45分、ボックス付近でボールを受けたファム・トゥアン・ハイが華麗な個人技から右足を振り抜くと、ボールはゴール左隅に突き刺さり、これが決勝点となった。

 武漢にとっては悔やまれる逆転負けとなったなか、勝敗を左右したのは後半29分に起きたFWウェイ・シーハオの退場劇だった。この場面、ウェイ・シーハオは最初にボールを足元に収めて攻撃へ転じようとしたハノイの選手に厳しいチェックを仕掛ける。ところが、いい体勢で前を向かれてしまうと上半身を掴むようにして突破を阻止。引きずり倒した次の瞬間、今度は起き上がろうとした相手選手の顔に目掛けて右膝でのキックを見舞った。

 中国大手メディア「SOHU」は「恥ずべきシーン」と見出しを打ち、中国代表の一員としてプレーした試合で、ウェイ・シーハオがウズベキスタンの選手を負傷させたことがある過去に触れつつ、「再び感情のコントロールを失った」と伝えている。

「ウェイ・シーハオは国際大会で頻繁にラフプレーを行い、周囲から不信感を持たれている。彼の短気さはチームにとって時限爆弾となっている。もし(中国代表監督のアレクサンダル・)ヤンコビッチが再び彼を使うなら、W杯アジア予選で何かが起こるかもしれない。したがって、サッカー協会はこの男の扱いを慎重に検討し、軽々しく扱うべきではない」

 自らを制御できない“危険人物”として、中国メディアもウェイ・シーハオの行動を警戒していた。

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