シェフィールド・ユナイテッド戦でダメ押し弾、移籍後初ゴールをマーク

　イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋はアーセナルでのプレミアリーグ50試合出場の節目となった第10節シェフィールド・ユナイテッド戦（5-0）に途中出場し、後半アディショナルタイム6分に移籍後初得点を挙げた。元イングランド代表選手も冨安はチームに欠かせない選手だと称賛している。

　ホームにシェフィールド・ユナイテッドを迎えたアーセナルはFWエディ・エンケティアがハットトリックの大活躍で試合を優位に進めた。後半43分にはMFファビオ・ヴィエイラのPKで4点目を奪うと、さらに同アディショナルタイム6分、右コーナキックの流れからこぼれ球を冨安が蹴り込んだ。

　冨安はこれがアーセナル加入後初ゴール。自身のプレミアリーグ50試合出場に華を添えるものだった。得点が決まると、ピッチ上のチームメイトは冨安のもとへ駆け寄ってゴールを祝福。さらにスタンドのサポーターやーベンチの選手からも拍手が送られた。後半21分から右サイドバックとして途中出場していた24歳のDFは限られた出番のなかで確かなインパクトを残した。

　英「BBCラジオ5ライブ」で解説を務めた元イングランド代表DFスティーブン・ウォーノック氏は「チームには冨安のような選手が必要だ」と複数ポジションをハイレベルでこなす冨安のようなチームプレーヤーの必要性を強調。そして「選手もスタッフも立ち上がって拍手をしている。冨安は明らかにクラブやファンの間で非常に人気の選手だ」と絶賛した。

　この試合の主役はハットトリックを達成したエンケティアだったが、記念すべき初ゴールを挙げ、周囲からの“愛されぶり”が明らかになった冨安が大きな注目を浴びている。