中田英寿は「クラシックな日本人」 21年ぶり来日のトッティが好印象を抱いた日本人プレーヤーたち「クレバーで賢い」【インタビュー前編】
「ゴールデンコンセプト」のイベントにトッティ氏が登壇
元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏は、スウェーデン発のラグジュアリーブランド「ゴールデンコンセプト」のブランドアンバサダーとして、10月22日に都内で行われたファンミーティングに登壇した。開催直前に「FOOTBALL ZONE」の単独インタビューに応じ、最も印象深い3人の歴代日本人選手について語っている。(取材・文=城福達也/全2回の1回目)
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2002年の日韓ワールドカップ(W杯)以来、21年ぶりの来日となったトッティ氏。「ゴールデンコンセプト」とのコラボレーションモデルの発売も発表し、参加したサポーターへのサイン会と写真撮影会も実施した。そんななかで、ファンミーティングの開催直前にインタビューを敢行。印象に残っている日本人選手について尋ねた。
やはりまず名前を出したのは、ASローマで共闘した中田英寿氏だった。「クラシックな日本人というイメージで、礼儀正しい。グループを乱さないことを常に大事にしていた。規律を守ることだったり、お手本になるような印象しかない」と、ロッカールームで時間をともにした元チームメイトの印象を振り返った。
そして、次に挙げたのは、インテルで対戦した経験もある長友佑都だ。「長友とはマッチアップしたこともある。彼は度が外れたことを決してしない、フェアな男だった。何か切り取ったプレーをここで言うよりは、常に正々堂々とフェアに戦っていた印象を伝えるべきだろう」と、当時から好印象を抱いていたと明かした。
最後に指名したのは、現在セリエAのラツィオに在籍する鎌田大地。「鎌田のプレーを見ていれば、クレバーで賢い選手であることが分かる。普通の選手ではないと言えるほどの能力を備えているし、フィジカルも良いものを持っている」と、イタリア初挑戦ながらもそのポテンシャルに太鼓判を押していた。
その圧倒的な技術力の高さゆえ、現役時代のトッティ氏は常に相手選手からの危険なタックルやダーティプレーに晒されることが宿命だったからこそ、「日本人には汚いことをする選手がいなくて、皆がフェアなプレーを心掛けているので、印象がとても良いんだ」と繰り返し強調しており、クリーンに戦う日本人選手にポジティブな印象を抱いている様子だった。
(城福達也 / Tatsuya Jofuku)