浦和スコルジャ監督、MF中島翔哉の復帰示唆 柏戦で「アイデアが必要」と期待感露わに

浦和の中島翔哉【写真:徳原隆元】
浦和の中島翔哉【写真:徳原隆元】

オンライン会見で次節の柏戦を展望

 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督は10月18日にオンラインでの定例会見を行い、残り5試合となったJ1リーグについて「シーズンのこの時期はリスクを犯すべきだと思う」と、勝利を強く求める姿勢に言及した。

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 浦和は5試合を残して首位ヴィッセル神戸と勝ち点8差の3位。直接対決を残していることが可能性を感じさせる要素だが、勝利で得る勝ち点3が常に必要なのは間違いない。20日には柏レイソルと対戦するが、両チームはリーグ最多タイの11引き分けで並んでいる。

 スコルジャ監督は「シーズンのこの時期はリスクを犯すべきだと思う。マリノス戦に近いような取り組みになると思う。我々にとって勝ち点1は十分ではない。勝ち点3を取るための戦いをしていきたい」と話す。15日のルヴァン杯準決勝第2戦の横浜F・マリノス戦で、初戦の1点ビハインドから2-0として逆転突破を果たしたゲームを例に挙げ、リスクを背負ってでも攻撃的にゴールを奪いに行く姿勢を話した。

 柏は今夏に浦和から期限付き移籍で加入したDF犬飼智也が契約条項により出場できないが、スコルジャ監督は「柏のディフェンスから得点を取るのは非常に難しいと思う。ワンちゃん(犬飼)がいなかったとしても非常に強いディフェンスがある。後半戦は非常にプレー内容も良く、結果を残している。しかしまだ残留を決めているわけではないので、100%のモチベーションで来るだろう」と、選手の愛称も交えて語った。

 そのような対戦相手だからこそ、攻撃的に得点を奪いに出たあとのカウンターアタックこそ最も警戒すべきものになる。指揮官は「強度を出す場所の1つは切り替えのところ。ボールを失った時は良いリアクション、高い強度が要求される。そこをしっかりやればカウンターを阻止することもできる。焦れずにプレーして、必要なところで強度を出すことは選手も理解してくれていると思う」と、その点について話した。

 ギニア代表FWホセ・カンテは2節前の退場処分による出場停止がこの試合まで残り、柏はMFマテウス・サヴィオが出場停止。キーマンになり得る両外国人選手を欠く対戦になるが、スコルジャ監督は「私にとっていい状況は怪我人が戻ってきていること。この前の試合で大久保智明がプレーし、次の試合で戻ってくる選手もいるかもしれない」と話し、「柏戦はポゼッションが長くなると予想される。ファイナルサードではアイデアが必要。中島翔哉には良い環境かもしれない」と、今夏加入の「10番」が復帰して決定的な仕事をすることへの期待感を口にした。

 柏戦後にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループ突破を争う浦項スティーラーズ(韓国)との決戦、J1次節の鹿島アントラーズ戦、ルヴァンカップの決勝と重要な試合が続く。指揮官は「勝ちにいかないという試合は想像できない。今は1試合ずつ考えることにしている。柏戦でいかに勝つのかと。どこかで誰かの体力を温存することは考えず、次の試合に勝つというのをベースにする」と、1つ1つ目の前の試合に全力を尽くす構えを見せている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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