「なぜ日本にさえ負けるのか?」 中国が停滞続く理由を検証「我々にはサッカーのDNAが…」

中国サッカーの問題点を母国が検証【写真:Getty Images】
中国サッカーの問題点を母国が検証【写真:Getty Images】

中国は育成面の環境整備の遅れを懸念

 森保一監督率いる日本代表は10月13日に国際親善試合のカナダ戦に臨み、前半だけで3-0と圧倒し、最終的に4-1の勝利を収めた。中国大手メディア「SOHU」は「中国サッカーは何が違う?」と、同じアジアの日本、韓国と比較しつつ、母国の課題について言及している。

「なぜ、中国は国際舞台でヨーロッパやアメリカ、同じ東アジアの日本にさえいつも負けてしまうのか。何が問題なのか。我々には本当にサッカーのDNAがないのだろうか?」

 このように問題提起したのは、中国大手メディア「SOHU」だ。記事では、体力やフィジカル、テクノロジー、遺伝子と3つの観点から見解を述べている。

「アジア人とアフリカ人、ヨーロッパ人との間には、体力や柔軟性に違いがあるのは事実だが、それは単に遺伝子の問題だけでなく、食生活やトレーニング方法も不可欠な要素だ。ただ、この点だけで『中国人はサッカーに向いていない』と結論付けることはできない。昨年のカタール・ワールドカップ(W杯)を振り返ると、日本は強豪ドイツを破り、東アジアの国でも世界トップクラスの国と渡り合えることを証明した」

 また、記事では中国サッカーの問題点を挙げるにあたり、同じアジアで、W杯でも結果を残している日本と韓国にも言及している。

「プロ化初期には欧州サッカーを模倣する努力はあったものの、基礎の強化はおろそかだった。強固な基盤はトップリーグの鍵であり、日本や韓国は非常に上手くやっている。明確なプラン、そしてユースからトップリーグまでの継続的な投資により、完全な育成システムを徐々に構築してきた。日本と韓国がその道の違いこそあるが、日本が力を入れている青少年育成システムや、韓国の革新的な選手育成の考え方など、両国の成功は我々に貴重なインスピレーションを与えてくれている。深く学び、考える必要がある」

 2002年の日韓大会以降はW杯の舞台から遠ざかり、衰退も指摘さている中国。今後、どのような対策を講じてくるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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