遠藤に「1分も出場時間がないのは注目」 マック・アリスターの苦悩に英紙指摘「ワタルは待ち焦がれている」
リバプールはブライトンに2-2のドロー 遠藤は出番なしに終わる
イングランド1部リバプールは現地時間10月8日、プレミアリーグ第8節でブライトンと対戦し、2-2と引き分けた。日本代表MF三笘薫はフル出場を果たした一方、同MF遠藤航はベンチ入りも出番なしに終わった。そんななか、英地元紙は「ワタル・エンドウはリバプールで待ち焦がれている。マック・アリスターには変化が必要だ」と見出しを打って取り上げている。
前節トッテナム戦を1-2で落としたリバプールは、難敵ブライトンとの一戦に敵地へ乗り込んだ。前半20分、守備陣のビルドアップのミスから自陣でボールを奪われると、MFシモン・アディングラにそのままゴールへと流し込まれ、先制を許す展開に。それでも同40分、流れるようなパスワークから最後はFWモハメド・サラーが仕留めると、同アディショナルタイムに獲得したPKをサラーが決め切り、逆転して前半を折り返した。
しかし、後半33分にセットプレーからDFルイス・ダンクに同点弾を奪われ、試合は2-2で終了した。そんななか、英地元紙「リバプール・エコー」は「ワタル・エンドウがリバプールで待ち焦がれている。マック・アリスターには変化が必要だ」と見出しを打ち、古巣との対戦の出来を受け、「アルゼンチン人選手にとって悪夢となる危険性を帯びていた。マック・アリスターの主戦場がアンカーでないことは周知の事実であり、その影響が試合に及んでいた」と指摘している。
先制点を奪われた場面では、マック・アリスターがDFフィルジル・ファン・ダイクの縦パスを待つ姿勢を示してしまったがために、自陣でボールを掻っ攫われ、そのまま運び込まれてゴールを許す格好となった。アンカーとしては不用心な対応となってしまったが、「本来のポジションでプレーできれば、彼の活躍はさらに輝きを増すことに疑いの余地はない」としつつ、「エンドウが適応しつつあるなかで、1分も出場時間がないのは注目に値する」と伝えている。
5日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ戦(2-0)で遠藤は先発を飾ったものの、前半のみで交代したことから、ブライトン戦の起用が濃厚とされていたが、蓋を開ければ出番が巡ってくることはなかった。マック・アリスターの真価を発揮させるには、インサイドハーフでの起用が最善策であり、守備タスクを遠藤が引き受けることで中盤のバランスは保たれることにはなるが、現状はマック・アリスターのアンカー起用にユルゲン・クロップ監督は信頼を置いている様子だ。