アーセナルで「感動的な瞬間」 独代表FWへPK譲る→加入後初ゴールを囲んで祝福、指揮官も絶賛「私の心を掴んだ」

アーセナルでプレーするカイ・ハフェルツ【写真:ロイター】
アーセナルでプレーするカイ・ハフェルツ【写真:ロイター】

後半8分のPKキッカーを託されハフェルツが加入後初ゴールをマーク

 イングランド1部アーセナルは現地時間9月30日にプレミアリーグ第7節でボーンマスと対戦し、4-0で勝利した。今夏に6500万ポンド(約118億円)を投じたドイツ代表MFカイ・ハフェルツがPKで加入後初ゴールをマーク。ミケル・アルテタ監督はここまで期待された活躍ができずに苦しむ24歳のゴールと、それを導いたチームメイトの振る舞いを絶賛していた。英公共放送「BBC」が報じている。

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 ハフェルツは今夏にライバルクラブのチェルシーから加入。スタメンとして出場を続けていたが、得点に絡むことはできず、批判にもさらされていた。

 それでもアルテタ監督はハフェルツを信頼し、辛抱強く先発で起用し続けてきた。するとボーンマス戦では2-0で迎えた後半8分、PKキッカーを託された。フェイントを入れた助走からGKの逆をつくシュートで成功させ、今季初ゴールを決めた。

 メインキッカーはイングランド代表FWブカヨ・サカだが、この日は前半44分に得た1本目のPKをノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが成功させた。そして、2本目の場面ではサカがPKスポットの近くにボールを持って立っていたが、これをハフェルツに渡してキッカーの座を譲っていた。新天地への適応に苦しむハフェルツに自信をつけさせるためのチームメイトからの図らいだったようだ。PKが決まると選手たちはハフェルツを囲み、得点を祝福した。

 ミケル・アルテタ監督は「彼らがカイのためにしたことは感動的な瞬間だった」とゴールシーンを振り返った。そして「彼は内部ではなく、外部から疑問を持たれる時期を経験している。チームはステップアップし、彼に共感し、信頼を示した。今日の選手たちの振る舞いはこれまで以上に私の心を掴んだよ。彼らがそういう決断を下したという事実こそがリーダーシップであり、責任だ。それは私が彼らに求めていることだ。彼らが決断してくれて、私は嬉しいよ」と団結した姿を見せた選手たちを称賛していた。

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