鹿島ピトゥカは「足の出し方は変えないといけない」 一発退場判定の足踏み付けに日本代表OB言及「紙一重だが…」【見解】

ディエゴ・ピトゥカがC大阪戦で一発退場【写真:徳原隆元】
ディエゴ・ピトゥカがC大阪戦で一発退場【写真:徳原隆元】

【専門家の目|栗原勇蔵】ピトゥカの左足裏が相手MF喜田の左脛を直撃

 鹿島アントラーズのブラジル人MFディエゴ・ピトゥカは、9月16日に行われたJ1リーグ第27節セレッソ大阪戦(1-0)で一発退場となり、チームが65分間数的劣勢の中で戦う状況を作ってしまった。相手の足を踏み付ける形になったプレーに関して、元日本代表DF栗原勇蔵氏は、「一番痛いのは本人」と故意ではないとの見解を述べている。

 ホームにC大阪を迎えた一戦は鹿島が前半13分、最終ラインのボールをかっさらったFW鈴木優磨がGKとの1対1を制して先制に成功した。

 しかし前半23分、鹿島MFディエゴ・ピトゥカが球際に飛び込み、相手MF喜田陽と交錯。岡部拓人主審はピトゥカのファウルを取った。その後ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、岡部主審は直接映像を確認するオンフィールドレビューを実施。映像ではピトゥカの左足裏が喜田の左脛を直撃しており、検証の結果ピトゥカにレッドカードが提示された。

 鹿島は残り時間を1人少ない10人で戦うことに。それでも鹿島はC大阪の攻撃を防ぎ切り、1-0でなんとか勝ち点3を手にした。

 元日本代表DF栗原氏は、「VARがなければレッドカードになってなかったかもしれない。昔なら戦っている、球際激しいという評価かもしれないけど、激しいのとラフプレーは違う。ただ、ピトゥカは相手を傷つける目的ではないと思います」と見解を述べる。

「映像を見て確認したのなら、レッドカードでも仕方ない。ただ、レッドカードが出て一番痛いのは、サポーターではなく、本人やチーム。しかも、1-0で勝っている状況で故意にやるわけがない。不用意なプレーだったかもしれないけど、角度やスピードのさじ加減で変わってしまうし、あり得ない範囲ではなく、紙一重だと思います。戦っている選手は必死。外野がどうこういうレベルではない。強いて言うなら、ああいう風に足を出してレッドカードが出るなら、ピトゥカは足の出し方を変えないといけない気がします」

 栗原氏は一発退場となったピトゥカへの批判や揶揄に関しては、止めるべきだと主張していた。

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング