「中国サッカーファン激怒」 母国敗戦→敵国代表に拍手の異例行動に海外驚き「監督が当惑」

中国代表は格下のシリア代表に敗戦【写真:Getty Images】
中国代表は格下のシリア代表に敗戦【写真:Getty Images】

格下シリアに敗北、勝てない母国代表に不満爆発

 中国代表(FIFAランキング80位)は、9月12日にホームで実施した国際親善試合でシリア代表(同94位)に0-1と敗北。ランキングで劣るチームに屈したこの試合後、母国ファンからはチケット代返金を求めるブーイングや対戦相手を称賛する異例な行動が見受けられ、海外メディア上で注目を浴びている。

 成都で行われたシリアとの国際Aマッチで、中国は後半14分に先制されると、ビハインドを挽回できずに敗戦。この結果に母国ファンが激怒。英公共放送「BBC」によると試合後、返金を求めるブーイングが起こるとともに、勝利したシリア選手たちと監督に拍手を送る行動が見られたという。

 この場面に韓国メディア「BESTELEVEN」も「怒った中国ファンのシリア応援…相手チームの監督は『サッカーでこんな風景は珍しい』」との見出しで報道。「中国のサッカーファンは激怒した。選手たちに揶揄したり、勝利したシリア選手たちと監督に拍手を送りシリアのエクトル・クーペル監督が当惑する反応まで見せた」と伝えている。

 記事ではシリア監督のコメントも紹介され、かつてスペイン1部バレンシアなどを率いたアルゼンチン人指揮官のエクトル・クーペル監督は「非常に珍しい経験だった。成都のファンが私たちを歓待することに深い印象を残した。サッカーでこのような風景は珍しい。アウェーチームが勝利し、歓呼を受けるのはめったにない」と語ったという。

 中国は9日に行われたマレーシア代表戦(同136位/1-1)でも勝利を逃しており、シリア戦後と同じくスタジアムでチケット代返金を求める声が発生。格下相手に苦戦する代表チームへの不満は募っているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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