森保ジャパン、ドイツ戦の「先発予想布陣」 次世代担うCBコンビに期待…1トップの上田綺世ポストプレーが鍵【現地発】
9日にカタールW杯以来の再戦となるドイツ代表戦に臨む
日本代表は9月9日(日本時間10日未明)、ドイツ・ヴォルフスブルクで国際親善試合ドイツ代表戦に臨む。カタール・ワールドカップ(W杯)以来の強敵との再戦。森保一監督はカタールW杯時と同じシステム「4-2-3-1」でスタートさせることを明言した。そのなかでDF冨安健洋が第2次森保ジャパンで初合流となり、DF板倉滉との東京五輪世代・センターバック(CB)コンビを組む可能性が浮上。アウェーの中、ドイツに連勝を目指す森保ジャパンの予想スタメンを組んでいく。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞)
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ドイツ・ヴォルフスブルクでは4日に全26人が集合して、みっちり5日間練習を積んだ。欧州組がほとんどを占めるなかで、移動時間や時差も少なく、コンディションは上々に見えた。一方でMF久保建英は3日目の練習の時点でフル消化したものの、強度の高い練習ではフリーマンに徹するなど、万全ではない状況。ドイツ戦はベンチスタートで様子を見る可能性がある。
スタートが4バックだった場合はGKシュミット・ダニエル、右サイドバック(SB)には今年に入っての全4試合で先発出場を果たしているDF菅原由勢が入るだろう。CBコンビは、サイドに分かれる練習で冨安が左、板倉が右でプレーしていたことから、そのまま2人が配置される。日本代表ではなかなか実現できなかったこれからの守備陣を牽引するCBコンビが強力FW陣相手に力を発揮するか。左SBはMF三笘薫とのコンビネーションに期待されるDF森下龍矢か、ドイツの地で経験を積み高さもあるDF伊藤洋輝の起用が濃厚か。
森保ジャパンは6月にシステム「4-1-4-1」を採用したが、今回はW杯時と同じ「4-2-3-1」を採用する。ダブルボランチはイングランド1部リバプールへ電撃移籍を果たしたMF遠藤航キャプテンとMF守田英正で盤石布陣を形成する。
久保の負傷状況もあり、右ウイングはスピードで圧倒できるMF伊東純也に期待。左ウイングは絶対エースとしてドイツ相手にも力を発揮してもらいたいMF三笘薫。本人も、W杯では途中出場だったことで今回に懸ける思いが強い。「スタメンで出たい。攻撃的に自分の良さを出せればいい」と、スタートからドリブルで好機を演出してもらいたい。トップ下にはイタリア1部ラツィオに移籍したMF鎌田大地が先発メンバーに名を連ねるか。
1トップにはFW上田綺世に真価を発揮してもらいたい。ドイツ相手に苦しまぎれのボールを収めること、三笘とは会話の回数も多く、かなりコミュニケーションも取っている。ビブスを着用した練習では同じ組になることが多かった。
相手は今年に入ってから1勝1分3敗という現況にサポーターが見る目も厳しい。MF堂安律はそんな状況もあって前半の入りから「球際のところで多分彼らは押し込んでくる」と予想する。W杯の熱戦を再現へ――森保ジャパンのゲームプランに期待したい。