アムラバト撤退→遠藤獲得の理由 リバプールがターゲット変更した背景を現地指摘「27歳の負傷は長引く可能性が…」

リバプールが獲得から撤退したソフィアン・アムラバト【写真:Getty Images】
リバプールが獲得から撤退したソフィアン・アムラバト【写真:Getty Images】

ユナイテッドにレンタル移籍したアムラバトはメディカルチェックで問題が発覚

 イングランド1部リバプールに加入した日本代表MF遠藤航は、ここまでリーグ戦3試合に出場している。チームに不在だった守備的MFとして期待が寄せられているが、遠藤加入前に獲得の噂が上がっていたマンチェスター・ユナイテッドのモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトの争奪戦から最終的に撤退した理由について現地メディアが取り上げている。

 アンカーで主力を務めていたブラジル代表MFファビーニョがサウジアラビア1部アル・イテハドに移籍したことで、リバプールは即戦力の守備的MFの確保に動いていた。しかし、獲得に迫っていたエクアドル代表MFモイセス・カイセドとベルギー代表MFロメオ・ラビアは両者ともチェルシーに争奪戦で敗れ、アンカー不在のままシーズン開幕を迎えることに。そこで急遽、遠藤に白羽の矢が立ち、移籍が実現。加入翌日に行われたプレミアリーグ第2節ボーンマス戦(3-1)で早々に新天地デビューを飾り、第3節ニューカッスル戦(2-1)では初先発も飾った。

 遠藤加入前には、カタール・ワールドカップ(W杯)でベスト4入りしたモロッコ躍進の立役者となったアムラバトの獲得に乗り出すと報じられていたが、最終的に正式オファーを出すには至らなかったとされている。リバプール専門メディア「This is Anfield」は、「アムラバトがユナイテッドで受けたメディカルチェックが、リバプールからの関心を失くさせた理由を物語っている」と見出しを打ち、アムラバトが抱えている負傷を懸念しての撤退だったと指摘している。

 ユナイテッドに期限付き移籍で加入したアムラバトだが、記事では「W杯中に背中の痛みが続いていたこともあり、メディカルスタッフはアムラバトの検査で“背中に軽度の負傷を発見した”と報告している。カタールで勝ち抜くために、W杯で鎮痛剤の注射を打っていた。負傷は“深刻ではない”と考えられているが、27歳でこの負傷が長引く懸念はある。フィットネスに問題があると分かりきっている選手を連れてくるリスクは明白だが、ユナイテッドの場合はレンタル契約という保険をかけた」と説明している。

 アムラバトに背中の負傷の問題があったことが、リバプールが最終的に獲得に乗り出さなかった要因であると明かしており、「もしリバプールがアムラバトを獲得し、負傷の問題が続いていれば、経済的損失を意味するだけでなく、クロップはチーム内で解決すべき新たな問題に直面していたはずだ」と、アムラバトの争奪戦から撤退し、遠藤の獲得が堅実であると判断したと指摘している。

 今後のアムラバトと遠藤の貢献がそれぞれのチームにどのような影響をもたらすのか注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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