リバプール加入の遠藤航、クロップとSDを認めさせた3つの特性 英紙指摘「高く評価している」
遠藤の優れた特性について現地メディアも言及、ドイツ人指揮官も認める実力
日本代表MF遠藤航がイングランド1部リバプールに加入した。英紙「デイリー・メール」はユルゲン・クロップ監督やヨルク・シュマットケSD(スポーツディレクター)が感銘を受けた遠藤の優れた特性について言及している。
リバプールは今夏に前キャプテンのイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンやブラジル代表MFファビーニがサウジアラビアへ移籍。ほかにも選手が立て続けに退団していたため、中盤の補強に力を入れていた。
エクアドル代表MFモイセス・カイセドやベルギー代表MFロメオ・ラヴィア(ともにチェルシーへ移籍)の獲得に失敗していたなかで、突如として白羽の矢が立ったのがドイツ1部シュツットガルトで活躍する遠藤だった。
数日前までは噂すら報じられていなかったこともあり、トントン拍子で決まった遠藤のリバプール移籍は英国メディアでも驚きを持って報じられていた。
そのなかで英紙「デイリー・メール」はリバプールが30歳の遠藤を求めた3つの理由を次のように指摘していた。
「クロップは遠藤の獲得を喜んでいる。ドイツにいる友人からはこの30歳の契約を称賛するメッセージも受け取ったという。彼とスポーツディレクターのヨルク・シュマットケは遠藤の多才さ、負傷歴への信頼性、そしてリーダーシップの特性を高く評価している」
遠藤はドイツで2021年と22年に2年連続でデュエル王に輝くなど守備面で能力が光る一方、ボールを持って前線に運ぶ能力や得点力にも優れる。大きな怪我をすることもなく、直近3シーズンのリーグ戦で欠場したのはわずか3試合のみで、その理由も累積警告、コロナ感染、脳しんとうの影響によるものだった。そして、シュツットガルトと日本代表の両方でキャプテンを任されるリーダーとしての資質も疑いの余地はない。
30歳の選手に長期契約(4年契約と報じられている)が用意されたことも異例中の異例と言えるが、クロップ監督は以前から遠藤が獲得リストに載っていたと明かしていた。一部サポーターからは遠藤の獲得に懐疑的な声も挙がったようだが、ドイツ人指揮官はその実力を認めている。
夢のリバプール入りを実現させた遠藤。クロップ監督の期待に応え、サポーターからの信頼を掴み取ることはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)