イングランド女子、W杯豪州戦は「自分たちのプレーをしただけ」 ラフプレー疑惑を否定

決勝に駒を進めたイングランド女子代表【写真:ロイター】
決勝に駒を進めたイングランド女子代表【写真:ロイター】

31歳のイングランドDFブロンズが豪州メディアの質問に回答

 イングランド女子は8月16日に行われた女子ワールドカップ(W杯)の準決勝第2試合で、開催国のオーストラリア女子を3-1で下し、初の決勝進出を果たした。欧州王者としての勝負強さが光った一方、豪州メディアが指摘したラフプレーが反響を呼んだなか、イングランドの選手はこれを否定している。

 試合は前半36分、MFエラ・トゥーンの強烈ミドル弾でイングランドが先制。開催国のオーストラリアも後半18分にキャプテンで大エースのFWサム・カーが約20メートルの右足ゴラッソ弾を決め、試合を振り出しに戻す。

 これで開催国に風向きが傾くかに思われたが、欧州王者が一枚上手だった。後半26分、MFローラン・ヘンプが相手の処理がもたついたところを見逃さずに蹴り込んで勝ち越すと、同41分にFWアレッシア・ルッソが駄目押しゴールを決めて3-1で勝利。イングランドに軍配が挙がった。

 そのなかで、イングランドの選手たちが仕掛けたタックル場面が議論に。試合序盤から球際で激しい攻防が繰り広げられ、前半10分にはオーストラリアFWサム・カーに対するチャージでDFアレックス・グリーンウッドが警告を受けるシーンもあった。

 オーストラリアのスポーツ専門局「Optus Sport」は、このシーンを含め、複数のラフプレーがあったと主張。公式X(ツイッター)では「イングランドからのラフなもの」と題された該当シーンを収めた動画が添えられ「戦術リストの一番目は『サム・カーを数回蹴る』だった。イングランドが前半のフィジカル勝負に勝利した」と伝えていた。

 オーストラリアメディア「news.com.au」は、イングランドのDFルーシー・ブロンズにこの件を直撃。31歳のベテランは、ラフプレーの可能性を否定している。

「サム・カーのあとを追い回すような選手はいなかった。彼女がファンタスティックな選手であることは知っている。でも、ピッチには選手が11人いる。自分たちのプレーをするだけだったし、それを遂行しただけだと思う」

 イングランドは8月20日に行われるW杯決勝でスペインと対戦する。

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