リバプールFWサラー、開幕戦での連続ゴール記録ストップ 途中交代に不満顔もクロップ監督は理解「なんの問題もない」

リバプールのモハメド・サラー【写真:ロイター】
リバプールのモハメド・サラー【写真:ロイター】

後半32分に途中交代

 イングランド1部リバプールは、現地時間8月13日に行われたプレミアリーグ開幕戦でチェルシーと1-1で引き分けた。開幕戦で6シーズン連続得点中だったエジプト代表FWモハメド・サラーは、無得点のまま後半途中で交代を告げられた際に怒りを露わにしてベンチへと戻ったが、ユルゲン・クロップ監督はサラーの振る舞いに理解を示していた。

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 敵地に乗り込んだリバプールは前半18分、右サイドのサラーのアシストからコロンビア代表FWルイス・ディアスが決めて先制に成功する。グラウンダーの鋭いクロスに、ディアスは滑り込みながら合わせた。

 しかし、チェルシーもすぐに反撃。同37分、新戦力のフランス代表DFアクセル・ディザジが押し込んで1-1の同点とした。リバプールはサラー、チェルシーはイングランド代表DFベン・チルウェルがそれぞれゴールネットを揺らすシーンもあったが、いずれも直前のオフサイドでノーゴールとなっていた。

 試合はそのまま1-1で終了。強豪同士による開幕戦は引き分けでの決着となった。

 この試合で注目を集めていたのはサラーの開幕戦でのゴール記録だ。31歳のストライカーはリバプールに加入した2017-18シーズンから6シーズン連続ゴール中で、開幕戦通算8得点はアラン・シアラー、ウェイン・ルーニー、フランク・ランパードと並ぶ歴代最多タイ記録。この試合でゴールを決めれば2つの記録を更新できた。

 しかし、この日のサラーは先制ゴールのアシストこそあったが、1-1で迎えた後半32分に無得点のままMFハーベイ・エリオットとの交代を告げられた。サラーは手に巻いていたテープを剥がしてピッチに投げ捨てるなど明らかに不満そうな態度を見せながらピッチを後にし、クロップ監督をスルーしてそのままベンチへと戻った。

 指揮官は試合後にサラーについて、次のように語っていたと英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

「モー(サラー)はゴールを決めれば、開幕戦での新記録だった。彼の態度は理解できる。だが、私はそのことを考えていなかった。我々には安定感やフレッシュさが必要だった。誰にとってもインテンシティーの高いゲームだった。私が言えることは、彼のリアクションは問題ないということだ。1-1の状況で選手を交代した。彼は得点を期待されているストライカーだから、その状況で私の腕の中に飛び込んでくるほうが驚きだ。だからなんの問題もないよ」

 クロップ監督は状況的に得点を求められているFWが交代に不満を持つのは当然だとし、サラーの態度についてもなんら問題はないと感じていたようだ。

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