U-12フットサル・バーモントカップ決勝、両チーム合わせて大量15ゴール 埼玉のFCヴィオレータが初優勝!

全日本U-12フットサル選手権決勝でFCヴィオレータとジンガFCが対戦【写真:Futsal X / 河合 拓】
全日本U-12フットサル選手権決勝でFCヴィオレータとジンガFCが対戦【写真:Futsal X / 河合 拓】

13時から準決勝、勝ち上がった2チームが決勝でその日のうちに激突

 JFAバーモントカップ第33回全日本U-12フットサル選手権大会は、8月10日に大会最終日を迎え、FCヴィオレータ(埼玉)とジンガFC(千葉)が決勝戦で対戦した。

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 大会初日から攻撃的な姿勢を見せてきた両チームの決勝戦は、迫力のある打ち合いとなった。開始24秒、CKを得たヴィオレータは、FP亀山陽士が強烈なシュートを決めて試合を動かす。すると続くキックオフから4秒で2本のシュートを放ったジンガは、2本目のシュートをFP岸田来流が決めて試合を振り出しに戻した。

 前半2分に今度はジンガのFP島﨑紘が逆転ゴールを決めると、お返しとばかりにヴィオレータも縦パスを受けたFP福川琳音が滑らかな反転からシュートを決めて2-2に追いつく。その後もヴィオレータが攻勢のなか、亀山が何度もシュートを放ったが、ジンガGK岡田采波が立ちはだかった。

 ヴィオレータのロングボール攻撃に対応して、ハーフから守備をするジンガだが、ゴール前にボールを入れられることで危ない場面が増えた。攻めるヴィオレータは同7分、キックインからの攻撃でFP鈴木豪がゴールを決めて、3-2と再逆転する。さらに8分には自陣キックインからのロングボールにゴール前の亀山が反応。ヒールで合わせたボールがゴールに決まるスーパーゴールで、ヴィオレータがリードを2点に広げた。

 すぐにタイムアウトを取ったジンガは、前半8分に再び岸田がゴールを決めて1点差に迫る。さらに同9分にはカウンターを仕掛けたジンガが見事な連携からFP木下湧心がシュートをゴールに突き刺して4-4と追いつく。前半の10分間だけで8ゴールが飛び出す展開となった。

 後半に入っても攻撃的にゴールに迫っていく両チームだが、一転してゴールは決まらなくなる。それでも、後半3分にヴィオレータは右サイドのキックインから亀山がミドルシュートを決めて5-4と再び逆転した。

 リードしていたヴィオレータだが、後半4分に亀山が相手との接触で負傷。その亀山がほかの選手と後退してベンチに下がって治療を受けている間に、ジンガはFP小松正弥が同点ゴールを決める。さらに攻撃の手を緩めないジンガは木下が力強い突破からゴールを決めて逆転する。

 前線に収まりどころのなくなったヴィオレータに対し、攻勢のジンガはFP池本尚希が直接FKを決めてリードを広げた。後半残り時間4分30秒、ヴィオレータはゴール裏からの大声援を受けながら亀山がピッチに戻る。エースは後半8分、ゴール前でボールを受けると相手選手をかわしてシュートを決め、再び1点差に詰め寄った。

 亀山は後半9分にもミドルシュートでゴールを狙ったが、ジンガのGKに阻まれた。それでも残り1分、タイムアウト直後の攻撃で亀山はゴール前の混戦から同点ゴールを決めて7-7の同点に導いた。

 エースのゴールで勢いづいたヴィオレータは残り41秒、鈴木がミドルシュートを決めて8-7とまたまた逆転。このゴールが決勝点となり、ヴィオレータが初優勝を達成した。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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