スウェーデンがPK戦の末にアメリカを破る

　オーストラリアとニュージーランドで開催されている女子ワールドカップは8月6日、決勝トーナメント1回戦でスウェーデンとアメリカが対戦。強豪同士の対決はPK戦の末にスウェーデンに軍配が上がり、準々決勝の日本の相手はスウェーデンに決まった。

　グループGを3戦全勝で首位通過したスウェーデンは、グループEでオランダ（2勝1分）に次ぐ2位（1勝2分）だったアメリカとベスト8進出を懸けた決勝トーナメント1回戦対戦で相まみえた。

　試合はFIFAランキング1位のアメリカが、同3位のスウェーデン相手に攻め込む。前半33分にはアメリカがセットプレーから主将MFリンジー・ホランがヘディングシュートを放つも、クロスバーに当たってゴールはならなかった。

　0-0で迎えた後半もアメリカ優勢の展開で進む。後半18分、アメリカは右サイドからのボールをホランが右足シュート。しかし、これはスウェーデンGKゼチラ・ムゾビッチの好セーブに阻まれた。

　後半40分にもスウェーデンが10番のFWエバ・ヤコブソンがシュートを放つもGK正面。逆に44分にはアメリカがサイドのクロスからFWアレックス・モーガンが決定的なヘディングシュートを放ったが、またもやスウェーデンGKムゾビッチが好守で阻み、得点を許さず。0-0のまま、試合は延長戦に突入した。

　アメリカは延長前半9分、今季限りでの引退を表明している38歳のFWミーガン・ラピノーを投入。さらに攻勢を強めたが、ムゾビッチを中心としたスウェーデンの守備を崩せず、0-0でPK戦に突入した。

　PK戦はともに1人目、2人目が成功。迎えた3人目、アメリカが決めたのに対し、スウェーデンは失敗。しかし、アメリカは4人目のラピノーがまさかの失敗で波乱の展開となったが、GKアリッサ・ネイハーがスウェーデンのPKを阻止する。アメリカは5人目も失敗したなか、スウェーデンはきっちり決めてサドンデスに突入する。

　アメリカの6人目はGKネイハーが決めてリードを奪ったが、スウェーデンも決め返す。7人目はアメリカのPKが右ポストを直撃。スウェーデンの7本目はネイハーが弾き、阻止したように思われたが、確認の末にゴールラインを越えているとの判定でゴールが認められ、スウェーデンが勝利した。

　これにより、日本の準々決勝の相手はスウェーデンに決定。東京五輪の準々決勝では日本が1-3で敗れており、リベンジなるか注目が集まる。