PSGはインテルに1-2で敗戦　ネイマールは最後までピッチに立たず

　フランス1部パリ・サンジェルマン（PSG）は8月1日、プレシーズンマッチでイタリア1部インテルと対戦し、1-2で敗れた。ベンチスタートとなったブラジル代表FWネイマールの出場を後押しするコールが、5万139人の集った国立競技場のスタンドから30分間にわたって沸き起こったが、最後までピッチに登場することはなかった。

　リーグ・アン王者PSGは7月25日にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの所属するサウジアラビア1部アル・ナスルと対戦し、0-0と引き分けた。同28日に行われたJ1セレッソ大阪戦では終盤に元日本代表MF香川真司に決勝弾を許し、2-3で敗れている。対するインテルは同27日にアル・ナスルと対戦し、1-1のドローに終わっており、互いに日本ツアーで未勝利の状況で顔を合わせた。

　アル・ナスル戦、C大阪戦に引き続き、ネイマールはベンチスタートに。試合は後半18分にMFビティーニャが強烈なミドル弾を叩き込み先制点を奪うも、同36分、38分と立て続けに連続失点し、1-2でインテルに逆転負けを喫した。試合時間が残り30分となると、スタンドからはネイマールの出場をプッシュする盛大なコールが沸き起こった。3階に設置されている記者席の隣からも、少年たちの懸命なネイマールコールが30分間にわたって聞こえてきたが、最後までネイマールはピッチに登場することはなかった。

　これでネイマールは日本で行われた3試合すべてで不出場に。この試合では5万139人もの観客動員数を記録し、一般席の最低価格は2万円と高額な金額設定となっていたが、ネイマールは最後まで日本のピッチでプレーすることなく日本を去ることになった。

　昨年の日本ツアーでは、3トップにネイマール、FWキリアン・ムバッペ、FWリオネル・メッシと世界3大スターが揃い踏みで出場していただけに、今年も大きな期待が寄せられていたが、観客にとってやや寂しさの残るツアー終了となった。