浦和が思い描く後半戦のビジョン MF中島翔哉の獲得は「リーグ優勝へ向けてのメッセージ」

浦和加入会見に出席した中島翔哉【写真:(C)URAWA REDS】
浦和加入会見に出席した中島翔哉【写真:(C)URAWA REDS】

チームの強化を担当するフットボール本部の土田SDが取材対応

 浦和レッズは8月1日に元日本代表MF中島翔哉の加入会見をオンラインで実施した。シーズン前半戦を踏まえ、チームの強化を担当するフットボール本部の土田尚史スポーツダイレクター(SD)は「目指すところであるリーグ優勝へ向けてのメッセージだと思って頂いていい」と期待を話した。

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 浦和は今季からマチェイ・スコルジャ監督が就任。昨季まで2シーズンの指揮を執ったリカルド・ロドリゲス監督が作り上げてきたサッカーをブラッシュアップしつつ、シーズン前半戦はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝でアル・ヒラル(サウジアラビア)とのホーム&アウェーを制して3回目のアジア王者に輝いた。リーグ戦では4位、ルヴァンカップと天皇杯も勝ち残っていて、今月には前回優勝チームとしてACLプレーオフに臨んで勝利すれば本戦への出場権を得る。そのため、シーズン後半戦は過密日程も予想される。

 一方で、シーズン前半戦の課題としてはリーグ戦21試合で27ゴール。無得点の試合が9試合あった得点力不足が挙げられる。土田SDは、先日に鹿島アントラーズでプレー経験を持ち、スペインの名門バルセロナのBチームにあたるFCバルセロナ・アトレティックからFW安部裕葵を獲得したことも含め、この夏のウインドーでの狙いと中島獲得についてこのように話している。

「我々として今シーズン前半を振り返っての課題を整理して、攻撃面の改善が大きな課題だった。今からスタートしたのではなく、このポジションは補強ポイントとしてシーズンが始まってからずっとリストアップしてきた。今シーズン、今の立ち位置や目指すところであるリーグ優勝へ向けてのメッセージだと思って頂いていい。もちろん、天皇杯やルヴァン杯、その後のクラブワールドカップも見据えている」

 2017年夏にFC東京からポルトガル移籍し、その後に数チームを渡り歩いて6月まではトルコでプレーしていた中島は2列目でのプレーが見込まれるが、「データにもあるようにしっかり守れて失点数が少ない。チームの強みだと思う。前にクオリティーの高い選手がたくさんいる中でプレーするので、楽にプレーできると思う。知っている選手も多いのでやりやすいと思う」と、今季の浦和の印象について話した。

 また、浦和への加入について中島は「今回もヨーロッパに残る選択肢もあった。ただ、自分がプレーしたいチームで、と思っていたので、そこで浦和レッズから話をいただいた。日本に帰るならこのチームでしかプレーするつもりがなかった。Jリーグのハイライトなども見ていて、新しく自分がいた時とはメンバーも違っていてチャレンジする力になれたら」と、そのいきさつを話している。

 浦和にとって課題になっている2列目の得点力に中島がどのような形で変化を与えるのか。あるいは、最前線の選手たちにどのようなポジティブな影響を与えられるのかも注目される。

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