マドリードダービーの人種差別チャントが問題に スペインサッカー協会調査でアトレチコに処分も

アトレチコサポーターがレアルの選手を侮辱 全3得点を挙げる活躍のロナウドも標的に

 レアル・マドリードのFWクリスティアーノ・ロナウドは、リーガ第12節のマドリードダービーでハットトリックを達成する大活躍を見せた。しかし、対戦したアトレチコ・マドリードのサポーターがロナウドらを侮辱するチャントを歌っていたと、リーガ公式サイトが伝えている。

 アトレチコの本拠地が新装されるため、現ホームのビセンテ・カルデロンで行われる最後のマドリードダービーで輝いたのはロナウドだった。直接FKやPKを含む全3得点を挙げる大暴れで、ディエゴ・シメオネ監督率いる同都市のライバルを沈黙させた。

 しかし、存在感を誇示したロナウドに黙っていられなかったのがアトレチコサポーターだった。腹いせからかレアルの選手に向けて人種差別的なチャントを歌い始めると、ロナウドもその標的となった。

「ロナウドめ、ポルトガルの売春婦の息子めが!」

 こう口汚く罵ったという。この愚行をスペインサッカー協会の反暴力委員会は問題視。詳細な調査を始めるとしている。結果を残したロナウドに対する当てつけ以外の何物でもないが、闘将シメオネ監督率いるアトレチコは思わぬところで処分を受ける可能性が出てきた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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