殊勲の先制弾のなでしこ猶本光、待望のW杯初得点に喜び 「自分のゴールで勝たせたいと思っていた」

コスタリカ戦で先制ゴールを決めた猶本光【写真:ロイター】
コスタリカ戦で先制ゴールを決めた猶本光【写真:ロイター】

前半25分に、左足シュートで貴重な先制ゴール

 なでしこジャパン(日本女子代表)は7月26日、オーストラリアとニュージーランドで共催の女子ワールドカップ(W杯)グループリーグ第2戦でコスタリカと対戦して2-0の勝利を収めた。MF猶本光は前半の先制ゴールを奪い、「自分のゴールで勝たせたいと思っていた。そういうゴールで貢献できて嬉しい」と喜んだ。

 初戦のザンビア戦(5-0)から中3日のゲームに池田太監督は4人のスタメン変更を決断。DF三宅史織、MF杉田妃和、MF猶本光、MF林穂之香がピッチに立った。

 猶本は左シャドーの位置に入ると前半25分、FW田中美南のパスを受けるとペナルティーエリア内に切り込んで左足シュート。これが逆サイドの際どいコースに突き刺さり貴重な先制ゴール。その10分前にも同じような角度からのシュートを相手GKにセーブされていただけに「試合前から(藤野)あおばや美南にボールが入った時は自分のところでチャンスになると思っていた。いいボールが来た。1本外れていたので次は決めると思っていた」と、ゴールを振り返った。

 猶本は2012年に日本開催だったU-20女子W杯で3位に入った際の主力で、その後はA代表に選出されることがありながらも五輪や女子W杯といった大舞台への選出を逃してきた。そして、今大会が主要世界大会では初選出となりザンビア戦では途中出場。この試合が初スタメンであり、女子W杯の初ゴールになった。「この試合で結果を残したいと思っていた。実際にそうなって嬉しい。自分のゴールで勝たせたいと思っていた。そういうゴールで貢献できて嬉しい」と、喜びを口にした。

 U-20女子W杯当時はボランチが主戦場で、当時なでしこジャパンの絶対的主力だった澤穂希さんの後継者という声もあった。ドイツ移籍も経験したなかで、2020年に古巣の三菱重工浦和レッズレディースに復帰してからはトップ下やサイドハーフなど攻撃的なポジションで起用されて正確かつ威力のあるキックも武器にゴールやアシストを増やしてきた。そのプレーを大舞台でも発揮した。

 猶本は2連勝を飾ったチームの戦いについて、「まずはしっかり守備から入って、全員がハードワークして規律を持った守備ができ、そこから攻撃につながったと思う。まだ次のスペイン戦もあるし、1戦1戦しっかり勝ちを積み上げて、みんなで勝利を掴み取りたい」と、第3戦の強豪スペイン戦とその先も見据えた言葉を残していた。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング