今冬の放出が噂されるドルトムント“天才司令塔” CLでの復活弾に「僕は簡単には諦めない」

今季公式戦2試合目で初ゴールのシャヒン 不遇の時を乗り越え復活を誓う

 ドルトムントのトルコ代表MFヌリ・シャヒンは、22日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)レギア・ワルシャワ戦(8-4)で今季公式戦2試合目の出場機会を手にし、初ゴールを決めた。冬の移籍市場での放出が伝えられるなど依然として厳しい立場に立つ司令塔は、「簡単には諦めない」と巻き返しを誓っている。独紙「ビルト」が報じた。

 シャヒンはワルシャワ戦で、MFゴンサロ・カストロとダブルボランチを組んで先発出場した。10月26日のDFBポカール2回戦のウニオン・ベルリン戦以来、約1カ月ぶりのピッチとなった。

 ドルトムントは開始10分で先制を許したものの、日本代表MF香川真司の2得点で瞬く間に逆転。そして2-1で迎えた前半20分、シャヒンはFKのチャンスでゴール前に飛び込むと、MFマルコ・ロイスのキックを相手GKが弾いたボールを押し込んでネットを揺らした。度重なる怪我に苦しみ、戦線離脱を繰り返していた“ガラスの司令塔”は、一昨季となる2015年2月13日のマインツ戦以来、約1年9カ月ぶりのゴールを決めた。試合は壮絶な打ち合いの末、ドルトムントが8-4で勝利を収めている。

 激しいポジション争いが繰り広げられているドルトムントの中盤で、シャヒンの序列は決して高いとは言えない状況だ。ワルシャワ戦はすでに決勝トーナメント行きを決めていたこともあり、トーマス・トゥヘル監督がローテーションを採用したために出番が巡ってきた格好だ。独メディアでは「移籍は悲しいが、論理的だ」と非情な宣告もされていた。それでも、正確なパスを連発し、得点という結果も残してアピールに成功したレフティーは、失われていない情熱を明かしている。

 

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