札幌MF浅野雄也が“気になる”J戦士&チームを選出 「本当に嫌だった」と警戒するのは?【インタビュー】
札幌の同僚DF田中駿汰は「不可欠」、神戸FW大迫勇也は「自分の形を持っている」
北海道コンサドーレ札幌のMF浅野雄也は今季すでに自身のJ1シーズン最多ゴール数を更新し、前半戦の主役の1人だったと言っていいだろう。成長著しい26歳のアタッカーに、Jリーグで「気になる選手」を挙げてもらった。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小田智史)
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
◇ ◇ ◇
高校まではセンターフォワードだった浅野は、大阪体育大時代にサイドアタッカーへ転向。水戸ホーリーホック、サンフレッチェ広島でも主戦場はサイドだった。しかし、札幌へ移籍した今季は、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、よりゴールに近いシャドーを任され、すでに自己最多の8ゴール(リーグ9位タイ/7月21日時点)を記録している。
国内でも一目置かれるアタッカーとなった浅野が、Jリーグで「気になる選手」は誰なのか。「誰やろ……」と頭を悩ませつつ、札幌でチームメイトであるDF田中駿汰の名前を挙げた。
「個人的にめちゃくちゃ好きな選手は(田中)駿汰なんです。今、同じチームにいて、仲がいいからではなくて、違うチームでサッカーをしていてもたぶん同じことを言っているはずです。人と違うところを見ているというか。自分の感覚をしっかり持っているなと思います」
田中のほうが1学年下だが、同じ1997年生まれで、大阪体育大で共闘。対人能力と高精度のパスを生かしたビルドアップを特徴とし、センターバックだけでなくボランチもこなすことができる万能戦士だ。
「一緒にいた時間もある分、駿汰の良さをより知っているというのはあります。『そこからここまでパス出せるやろ』という感じで動いたら、しっかり出してくれるので。大学の時に一緒にサッカーしているからこそ分かるんやろなと思います。駿汰はこのチームの土台と言っても過言ではないくらい、不可欠な存在だと思います」
他チームの選手では、と尋ねると、「普段あまりサッカーを見ないので」と苦笑いしながら、リーグ2位の14ゴールを挙げているベテランストライカーに触れた。
「大迫(勇也/ヴィッセル神戸)さんとかベタなとこいっちゃいます(笑)。日本代表を長く支えて経験もあるし、純粋にあれだけ点を取るのは凄い。自分の形を持っていて、(自分とタイプは違いますけど)決定力が違う気がします。チームで言うと、(鹿島)アントラーズは本当に嫌やなと思いました。誰か1人というわけではなく、組織的な守備でやりづらいというか、選手たちがしっかり自立していてレベルが高いなと」
そんな浅野もプロ5年目で着実に成長を遂げており、子供たちや若手選手の“お手本”となる日もそう遠くないだろう。
[プロフィール]
浅野雄也(あさの・ゆうや)/1997年2月17日生まれ、三重県出身。水戸―広島―札幌。J1通算101試合19得点、J2通算34試合4得点。負けん気の強さと明るいキャラクターでチームを勢い付ける俊足アタッカー。日本代表の兄・拓磨を彷彿させるパワフルなドリブルやフリーランニングでゴールを陥れる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)