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データに見るマドリードダービーの舞台裏 勝負を分けた「15分毎の支配率」と「選手間パス数」
アトレチコはクロス成功数がわずか3本
[DATA2]は、両チームのスタメンの平均ポジション、選手間におけるパスルートのトップ5(矢印)、パスレシーブ(パスを受けた数)のトップ5をまとめたものだ。
アトレチコ内でパスレシーブが一番多かったのはMFコケで、他の選手を大きく引き離す71回を記録。これはアトレチコのボール支配時間から計算すると、22秒に1回のペースだ。コケからMFサウール・ニゲス、MFガビら中盤の選手へ配球されているが、一番多かったのは左サイドバックのフィリペ・ルイスに対してだった。そしてフィリペからMFヤニック・カラスコへのパスも同数を記録しており、ここがアトレチコの攻撃の重心となっていた。
もっとも、カラスコやコケ、DFファンフランを中心にアトレチコはサイドからのクロスを17本送ったが、成功したのは3本のみ。相手センターバックの2人は空中戦勝率においてDFラファエル・ヴァランヌが100%、ナチョが71%を記録したことからも分かる通り、シンプルなクロスは大半が跳ね返されてしまった。
一方のレアルも、クロスの成功数は15本中2本と苦戦。ただ、この試合のレアルのキーポイントは中央にあった。図のパスの矢印を見ると、MFマテオ・コバチッチを中心としたパスワークに加え、右サイドのDFダニエル・カルバハルからシンプルに縦へと運ぶ流れが見えるが、注目してほしいのは矢印が向いていないMFイスコのデータだ。