データに見るマドリードダービーの舞台裏 勝負を分けた「15分毎の支配率」と「選手間パス数」

第12節のダービーはロナウドの3ゴールでレアルが快勝 ボール支配率はほぼ同率も…

 11月19日のリーガエスパニョール第12節で、首位を走るレアル・マドリードは敵地でアトレチコ・マドリードと対戦した。近年このマドリードダービーは、リーグ戦のみならずUEFAチャンピオンズリーグでも対戦が実現するシーズンが増え、熱狂さに加えてクオリティーの面でも欧州を代表するダービーとなっている。

 今回の対戦では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックもあり、レアル・マドリードが快勝した。この試合からどのようなデータが生まれたのか振り返ってみよう。

 Instat社のデータによると、この試合のシュート数はアトレチコが13本、レアルが11本で、ボール支配率(以下、支配率)はアトレチコが47%、レアルが53%。この数値だけ見ると互角の攻防に見えるが、これらのデータを15分毎に分けて見ると、[DATA1]のようにシュート数(棒グラフ)はレアルが各時間帯でほぼ同数のシュートを放っているのに対し、アトレチコは後半に集中しているのが分かる。

 支配率(折れ線グラフ)はほぼ同率か、一方が支配する状況が入れ替わりながら試合が流れた。レアルのゴールは1点目がFK、2点目がPKであったが、支配率が高い時間帯で生まれたゴールでもあった。

 

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▲[DATA1]両軍の時間帯別のボール支配率とシュート数を比較したデータ

 

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