元ブラジル代表FWアドリアーノ氏、CL決勝会場に姿現さず

　UEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝が6月10日に行われ、イングランド1部マンチェスター・シティが1-0でイタリア1部インテルに勝利し、初優勝を果たした。中継では多くのインテルOBが映し出されたが、元ブラジル代表FWアドリアーノ氏の不在が話題となっている。英紙「Give Me Sport」が報じた。

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　CL決勝の中継では、元イタリア代表DFマルコ・マテラッツィ氏や元ブラジル代表GKジュリオ・セザール氏ら、13年前に欧州制覇を成し遂げたインテルOBがイスタンブール入りし、決勝のスタンドにいる姿が映し出された。そうしたなか、同じくOBで米スポーツ専門局「ESPN」で解説者を務める予定だったアドリアーノ氏は、会場に現れなかったという。

　記事によると、アドリアーノは9日夜に母国のリオデジャネイロで3つのパーティーに出席した姿が目撃されており、その後、姿を消して行方不明になったという。そして、翌朝に予定されていたフライトにも姿を現さず、イスタンブール入りができなかったようだ。

　2000年代前半、アドリアーノ氏は「皇帝」と呼ばれる世界でも有数のストライカーだった。しかし、2004年に父が亡くなってからは、アルコール依存症やうつ病に悩まされ、私生活でもトラブル続きに。ポテンシャルを発揮できないまま、2016年に現役を引退した。

　解説を務めることが発表された際、アドリアーノ氏は思い入れのあるインテルの仕事ということで前向きな姿勢を見せていた。しかし、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏、同DFジェイミー・キャラガー氏、さらに両クラブで活躍した元イタリア代表FWマリオ・バロテッリ氏が、それぞれ解説を務めたなか、皇帝の登場は実現しなかった。