J1浦和×鹿島の埼スタ、キックオフ前から異様ムード 両チームエースへブーイング響く

鹿島の鈴木優磨と浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】
鹿島の鈴木優磨と浦和の興梠慎三【写真:徳原隆元】

Jリーグのオリジナル10同士、ファンの熱気に包まれる

 J1は6月4日に第16節を各地で行い埼玉スタジアムでは、1試合消化試合が少なく暫定4位の浦和レッズと8位の鹿島アントラーズが対戦した。両チームのチームカラーからスタジアムは真っ赤に染まっている。

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 Jリーグのオリジナル10でもある両チームの激突は、大きな注目を集めている。試合前の両チーム先発メンバー発表から、互いのエースへのブーイングが埼玉スタジアムに響いた。

 まず発表されたアウェーの鹿島のスタメンでは、現在、話題になっているFW鈴木優磨が大きなブーイングを集めた。チームのキャプテンである鈴木は、5月14日に行われた名古屋グランパス戦でゴールを決めた後、主審を睨み付けたが、その行為を日本サッカー協会(JFA)の審判委員会が問題視し、2日のメディアブリーフィングで批判した。

 これを受けて鹿島は、当該試合後に審判員会から直接注意を受けていなかったこと、クラブ内で厳重注意を行ったこと、浦和戦を目前にしたデリケートな時期での声明だったこと、審判員会が出すコメントで審判員や選手を特定して行う慣例がなかったことを理由に、抗議文を送っていた。

 そのなかで、鹿島は「複数の報道機関やメディアを通じて拡散され、ウェブ媒体やSNSなどで同選手への批判が集まる状況となっております」と声明を発表していた。今回の強烈なブーイングには、その影響もあったのかもしれない。

 一方、鹿島のファン・サポーターから最も大きなブーイングを浴びたのは、2013年に鹿島から浦和へ移籍した36歳のFW興梠慎三だった。こちらはチームのエースでありながら、国内のライバルクラブに引き抜かれて移籍したことから、これまでも強烈なブーイングを受けてきた。

 キックオフ直前には、浦和のゴール裏がクラブのエンブレムの見事なコレオグラフィーを見せ、「PRIDE OF URAWA」と書かれたフラッグを掲げれば、鹿島のサポーターもジーコ氏の描かれた大きなフラッグを掲げて威厳を示した。

 強烈なライバル心がほとばしる埼玉スタジアムで、試合後はどちらが勝利を祝うことになるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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